雨楽な家BLOGBLOG
自然の風わたる家
日本の住まいのポイントは「通風」
「家のつくりようは夏を旨とすべし」と、吉田兼好法師が「徒然草」で説きました。兼好が暮らした京都は、底冷えする冬と蒸し暑い夏で有名な地。「冬の寒さは着物を着たり暖を取ればしのげるが、夏の蒸し暑さばかりはどうにもならん」とグチが聞こえてきそうですね。
大開口、大通風の風わたる家。温暖多湿な日本の気候風土で、住宅に求められる最重要な要素は「通風」でした。梅雨時でも窓を開け放ち、猛暑の夏には心地よい日陰とひんやりした空気の流れを感じる家。虫の音に涼を感じ、風鈴で風と遊ぶ。健康的で気持ちよく、体感的に最もすごしやすいといえる家は、通風なしには存在しません。
1.風の道を考えて設計
自然素材でつくる「雨楽な家」の間取りは、日本の民家の基本形である「田の字型」。開口部は障子や和紙貼り建具の引き戸や引違戸。1階にも2階にも掃き出し窓を多用し、床面の風通しを良好に。風の道を考えて設計しているので、どこにいても風の恩恵を受けられますね。
無垢の木や漆喰、和紙などの自然素材には、湿気を吸い取る働きがあるため、梅雨時から夏に調湿性を発揮。さわやかな風が住まいを吹き抜けます。
4.パッシブデザイン
「パッシブデザイン」とは、太陽光や風などの自然エネルギーを建物の設計に取り込み、機械(エアコンや照明など)に頼りすぎず、快適な住環境をつくる手法です。
冷暖房費を抑えながらも、一年中心地よい省エネな暮らしを実現します。断熱、日射遮蔽、昼光利用、日射熱利用、そして通風。これらの要素が快適な住環境を生み出します。写真は吹き抜けを階下から見上げたものですが、上部の窓に向かって風の通り道になっています。
①温度差を利用した立体的な通風計画
吹き抜けをつくり、天井近くに窓を設けると、熱気が抜けて風の通り道に。
②深い軒下は日陰となって空気を冷却
照り返しがなく蓄熱しない木の縁側やウッドデッキは熱風をつくらない。
③高木・低木・下草のある自然の中庭
中庭は煙突効果で熱い空気が上昇。庭の土や植物が涼風をつくる。
④通り土間は表から裏へ風の通り道
通り土間は日本の民家の原点。空気が通り抜けて湿気がこもらない。
そのほかの雨楽な家コラム







