雨楽な家BLOGBLOG
ライフステージで変化する子ども部屋
親子のふれあいを大切に、成長に合わせた
子ども専用スペースを作りましょう
子どもの成長とともに子ども部屋の使い方は変化します。
例えば、子どもが10才になって個室を使うようになり、
18才で家を出ていくとすれば、子ども部屋が必要な期間
はたったの8年程度です。だから、新築時は間仕切り壁を
最小限にとどめて、広く開放的な多目的空間にすること
をおすすめします。そうすれば、将来の子どもの成長や
人数に合わせて仕切ることができます。
子どもが巣立った後には、夫婦それぞれのパーソナル
スペースにしてもよし、客室にしてもよし。
ライフステージの変化に柔軟に対応できる子ども部屋に
しておくことがベターです。
1.子どものライフステージと空間づくり
「幼児期」から「小学生高学年」までの約12年間の子どもの成長、ライフステージそれぞれに
適した親子の距離感があります。それに合わせて過ごしやすい空間づくりをしていきましょう。
①幼児期 – 自我の芽生え
「親の目の届くところで遊ぶ」
安全にハイハイ、よちよち歩きができる広い空間で親子
一緒に遊びます。子どもはこの時期の親子の絆を基盤に
して成長します。個室は時期尚早です。まずは専用の
おもちゃ箱で、自分のものに責任を持たせる習慣をつけ
てから、成長に合わせて壁や家具で仕切ります。
②小学校低学年 – 自我の形成
「宿題は家族のそばで」
専用の机を用意し、自分の領域を管理する意識を
持たせましょう。写真はダイニング横に設けた
学習コーナーです。親は家事をしながら1日の
出来事を話したり宿題をみたりと、子どもの様子
を見守る時間をつくることができます。
③小学校高学年 – 自立の準備
「ひとりになりたい時は子ども部屋へ」
子どもが自分の世界を持ち始めたら自立の準備が
必要で、プライバシーを尊重する環境を整えます。
必要以上に広く快適な子ども部屋は、閉じこもって
しまうデメリットがあります。わが子を個人として
認め、親子の信頼があれば鍵は必要ありません。
「無断で入らない」「入室時は必ずノックする」などの
ルールを家族で話して決めましょう。
2.子ども部屋の間仕切り工事実例
築後10年の「雨楽な家」の施主様宅で、子ども部屋の間仕切り工事を行った実例をご紹介します。
●間取りのBefore・After
中学生と小学生になった姉弟のために、1つのオープン
スペースにになっていた部屋の中央部分に間仕切り壁と
収納を設置。ロフトもしっかりと仕切りました。
新築当時から、将来は2つに仕切ることを考慮して建具
や照明スイッチ、窓、ロフトに上がるはしごなどが配置
されていたので、作業がスムーズに進み、工事が完了。
それぞれの条件がそろったバランスの良い2部屋を完成
させることができました。
3.可動式の間仕切り家具いろいろ
壁を設ける前段階において、気軽に間仕切りするために便利な「間仕切り家具」をご紹介します。
両面から使える家具を、子どもの成長とともに追加していくのもオススメです。
4.子ども部屋づくり3つのルール
① 玄関から子ども部屋の間にLDKを通ること
② LDKの家族の気配が子ども部屋に届くこと
③ 広くて快適すぎる子ども部屋にしないこと
子どもの成長に大切なコミュニケーション能力は、
最初に触れ合う家族とのやりとりによって養われます。
家族と程よい距離を保ちながら、自然とコミュニケー
ションがとれる子ども部屋が理想的です。
小さく造られた子ども部屋は、子どもが巣立ったあとには物置にして
しまいがちです。広く開放的に造られた部屋であれば、子どもの成長や
巣立ちのタイミングに合わせて部屋の間仕切りの仕方を変えていけます。
親だけになった際には、夫婦それぞれの書斎や趣味室にして個人の時間
を楽しんだり、さらに子どもが家族をつくり同居となった際には、
子ども家族の部屋になったりと、家族のライフステージに合わせられる
「自由な空間」として活用できます。
家族が長く暮らしていく住まい。今だけでなく将来のことを
夢いっぱいに計画して、家づくりをもっと楽しんでみませんか?
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