雨楽な家BLOGBLOG
街を彩る わが家の外壁の色彩
外観スタイルのデザイン性に注目が集まる
時代。わが家に似合う色でコーディネート
新居の外壁の色は何色にしますか?
外壁の色を選ぶ楽しさは家づくりの醍醐味のひとつです。
選ぶ色によって住まいの表情は大きく変わります。
わが家を街並みに溶け込ませたい、個性的な色で地域の
ランドマークにしたい、ラッキーカラーを使いたいなど、
思いは人それぞれ。早い段階で家族の意見をまとめて
おくと、家づくりがスムーズに進みます。
まずは、たくさんの施工例を見て、わが家に似合う色の
イメージを膨らませましょう。
今回のコラムでは、外壁の色選びについて、「雨楽な家」
の建築実例やスケッチを交えてご紹介します。
1.基本のホワイト・ブラック系
ホワイト・ベージュ系
シンプルで他の色や景観とあわせやすい人気の色。
明るく淡い色は膨張色なので建物が大きく広がって
見えます。純白にすると汚れが心配な場合は、少し
黄味がかったベージュにすると汚れが目立ちにくく
なり、温かいイメージもプラスすることができます。
写真の実例では、やさしい印象のベージュカラーを
リシン吹付で仕上げました。
ブラック・グレー系
クールでスタイリッシュなイメージになります。
収縮色のため、使うと建物が締まって見えます。
全体を黒一色にすると重たい印象になるので、
少しトーンを落とすか、他の色とバランスよく
組み合わせれば、よりおしゃれにデザイン性を
高めることができます。
写真の実例では、黒いガルバリウム鋼板を採用。
木部の色とも好相性です。
2.色の使いすぎに注意!ツートンカラー
若い世代に人気のツートンカラーは配色・色の分け方次第で印象が大きく変わります。
色の境界を水平や垂直、または面で分けたりと、ここは個性の見せどころです。
配色については同系色で組み合わせると統一感が生まれます。
コントラストを強くするとメリハリが効いたモダンでシャープな印象に、
コントラストを緩やかにすると、やわらかく上品な雰囲気になります。
3.豊かな日本の色彩を外壁に
●自然の色を取り入れた「日本の伝統色」
草や木、竹などの植物や自然の色を生活に取り入れた、色彩感覚豊かな日本人。
自然を大切にするその心は、日々の生活を楽しいものにしてくれます。
日本の伝統色を使った外壁は現代の街並みに個性的な彩りを添えながら、
空の色や木々の緑、大地の色ともしっくりなじみます。
4.外壁カラーコーディネートのポイント
●大きめの色見本を屋外でチェック
小さい面積と大きい面積とで色の見え方が異なることを「色の面積効果」といいます。
面積が大きくなると明るい色はより明るく鮮やかに、薄い色はより薄く見え、濃くて暗い色はより一層
暗く見えます。色の見え方は、屋外の太陽光の下と屋内の照明下など、光源の違いでも変化します。
これらのことから、外壁の色を小さな色見本を屋内で見るだけで決めてしまうのは「後悔のもと」です。
できるだけ大きいサイズの塗り板や、サンプルを屋外でもチェックしておきましょう。
実際の施工物件を確認しておくと安心です。
●周辺環境との調和に配慮を
わが家の色をイメージするために、家の周辺をよく観察してみましょう。近隣の建物の外壁を見て、街並みと
調和した色を意識することが大切です。「自分の家だから」と突飛な色の外壁にした結果、ご近所とトラブルに
なることもありえます。また、法令で外壁材や外壁色に細かな規制のかかる地域があります。
建築地の景観ガイドラインを確認しましょう。
●トータルコーディネートを心がける
家の外装はたくさんの部材でできています。
屋根やベランダ・バルコニー、外壁、雨戸や雨樋・
窓サッシにドア…それぞれの色をイメージし、
トータルコーディネートをすることが大切です。
外装リフォームで外壁の色だけを変える場合は、
屋根や窓などの部材の色を考慮した上で外壁の色
を選びましょう。外壁材の材質やテクスチャーに
よっても色の見え方が大きく異なるので注意が
必要です。
CGやカラーパース、3Dシミュレーションなどは
イメージを具体化・共有するために有効で必要な
資料ですが、あくまで「参考」にすぎません。
どんなに高性能なデジタルシステムを使っても、
実際とまったく同じものは表現できません。
ズレは多少必ず生じるものと考えましょう。
外壁に求める性能の第一は、風雨、日射、温度変化など過酷な自然環境から建物を守ることです。
外壁材には多くの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。コスト・工期・
メンテナンスの3点は重要ポイントです。色選びは二の次になって業者任せになりがちですが、
自分で選んでみると、ますますわが家に愛着がわき、家路が一層楽しくなります。
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