雨楽な家BLOGBLOG
住まいの理想型は『平家』
平家の屋根の中央に設けられた「越屋根」が伝統あるたたずまいを見せています。
「ワンフロアの平家の住まいを建てたい」という人が徐々に増えているのをご存じですか。
国交省の建築着工統計によると、平家の着工棟数は増加傾向にあり、2023年には約5.8万棟(2013年比1.5倍以上)となり、新築一戸建て全体に占める割合は15%を超えました。
世帯の少人数化、家事動線の利便性、災害への安心感などから、幅広い世代で平家の住まいの需要が高まっています。今回は、平家スタイルの住まいについて考えてみましょう。
1.平家スタイルのメリットは何?
平家の魅力の一つは、1階の小屋組に木造軸組の構造体がリアルに現われていること。かけ込み天井と平天井のリビングをじっくり味わうことができます。
バリアフリーの基本形である平家は、住む人を選ばず、すべての人に優しい包容力を持っています。ワンフロアで階段の上り下りがなく、移動の負担が少ないので、車椅子でも安心。地震の時もすぐに外に出られます。
動線がシンプルで暮らしやすく、室内から庭の四季の移ろいを楽しむことができます。
家族みんなが同じ階にいるので、いつでも家族の気配を感じ、コミュニケーションがとりやすいことや、構造的に2階建より強風や地震に強く安定しやすいことも平家の魅力ですね。
外装メンテナンス時に足場が不要なので、その分費用が安くすむ、といったメリットもあります。
3.平家を建てるとき注意することは?
● 建ぺい率
平家を建てるための敷地を購入する場合は「建ぺい率」を確認します。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のこと。同じ広さの敷地でも、建ぺい率によって建てられる家の広さが異なります。購入前に設計者と一緒に現地を確認しておくと安心ですね。
こちらのお宅では、高い天井にロフトを設けて収納スペースにしました。
● 採光
平家は建物の中心部が暗くなりやすく、特に都市部では周りの建物より低くなる可能性が高いので、採光に工夫が必要です。土地の形状・日照・眺望・音などの敷地条件を踏まえたうえで、開口部を大きくしたり、中庭・吹抜けや天窓の設置など、設計者とよく相談しましょう。
こちらのお宅は、玄関土間に複数の小窓と列柱を設けて、アクセントにしました。
5.平家を楽しむスケッチブック
無垢の木の質感を活かした可愛いフォルムの平家
中庭の北と東に土間が廊下状にまわり、外と内をつなぐ緩衝空間を形成。
リビングから土間越しに中庭の四季を感じるひととき。空と雲、光と風、
星と月、樹と花、虫と鳥、自然とひとつになった心地いい住まいです。
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