雨楽な家BLOGBLOG
屋根裏で遊ぶ
なぜか心ときめく屋根裏は
多目的に使えるメルヘン空間
どこか秘密めいた匂いがして、心ワクワクする屋根裏。
カナダのモンゴメリは、34才のとき「赤毛のアン」を
屋根裏部屋で書き、世界中の人々を魅了しました。
また、「アルプスの少女ハイジ」では、主人公のハイジが
自分の寝室に選んだのは屋根裏の干し草置き場。小さな
丸い窓から星を眺めながら眠りにつくのが楽しみでした。
「雨楽な家」を訪れる子どもたちもロフトへつづくハシゴを
元気に登り、周りの大人をハラハラさせます。子どもの
後から登るお父さんも『危ないよ』と言いながら笑顔が
こぼれています。大人も子どもも、屋根裏へつづくハシゴ
を登るのは特別な気分になるものです。
屋根裏のメルヘン空間で未来に夢を託してみませんか。
1.「雨楽な家」の屋根裏空間
「雨楽な家」は断熱材を屋根に収めるため、屋根裏スペースを有効に活用することができます。
収納部屋としてはもちろん、昼寝の小部屋、書斎など、さまざまな使いみちがある楽しいオマケの空間です。
■ ロフトを子どもたちの楽しい遊び場に
↑ロフトの壁面を黒板に。壁いっぱいに思う存分お絵かき!遊びごころを刺激し、想像力・創造力を養います。
↑まるでフィールドアスレチックのような立体的な大空間。
↑上からのぞいて、下から見上げて、みんなの気配を感じられる遊び場。
2.日本でも昔から活用されていた屋根裏空間
日本の農家の生活や産業にも役立てられた屋根裏空間
昔の農家の屋根裏は養蚕や収穫物の乾燥などの大切な空間。屋根は断熱性の高い茅葺きで、
家族が煮炊きをする住居と同一空間ですから、一定の温度を保つ最高の場所でした。
特に、世界遺産となった岐阜県の白川郷の合掌造りでは、積極的に屋根裏を作業場として利用していました。
幕末から昭和初期にかけ、白川村では養蚕業が村の人々の生活を支える基盤産業となっており、屋根裏の
大空間を有効活用するために小屋内を2〜4層に分けて、蚕の飼育場として使用していたのだそうです。
障子窓のついた開口部から風と光を取り込むことで、蚕の飼育に適した環境がつくられていました。
3.屋根裏Q&A
あこがれの屋根裏部屋、実際につくるときに気になることをQ&Aで解説します。
Q.屋根裏部屋って階数に数えるの?2階のおまけ?それとも3階?
A.いくつかの設計上のルールをクリアすれば、物置として階数を増やすことなく屋根裏を活用できます。
その場合、収納としての使用に限られ居室としては使用できません。
詳細な基準は各自治体によって異なるので、最新の情報を確認しましょう。
参考
屋根裏収納を階とせず床面積に算入しないための主な基準
①屋根裏収納がある階の床面積の1/2未満であること
②屋根裏収納の最高の内法高さが1.4m以下であること
③換気目的の開口部を設ける場合、大きさ合計の制限あり
④屋根裏収納の内部に、収納は造作しないこと
⑤床の仕上げは畳・じゅうたん・カーペット等にしないこと
⑥エアコン等の空調設備は設置しないこと
⑦その他、居室等に使用するための仕様にしないこと 等
Q.ハイジみたいに屋根裏部屋で眠りたい!
寝室にしても大丈夫?
A.屋根裏を寝室などの部屋として活用したい
ときは、階数に算入して扱えば天井の高さ・
床面積などの制限がなくなり、自由な使い方
ができるようになります。
屋根裏を活用することにより、階数が増えても建築
費用を比較的ローコストに抑えることが可能です。
通風や採光のため窓と空調設備の設置が必要になり、
床面積は容積率制限の対象となります。
↑屋根裏を書斎・コレクションルームに。
Q.本や雑誌をたくさん収納したい。重い物を置いても平気かな?
A.「雨楽な家」では構造計画において、ロフト床の積載荷重は180kg/㎡としています。
1m×1mの範囲に180kgを超えないように荷物を分散させて収納することが大切です。
↑ロフトを大切な宝物の隠し場所に。
勾配天井の縦の空間を楽しく、便利に活用できる屋根裏部屋。
家づくりの際に取り入れてみると、暮らしがまたひとつ豊かになりそうです。
■壁面を黒板にしたロフトを設けた「雨楽な家」はこちら。合わせてご覧ください。
https://urac.ne.jp/works/011-ehime/
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