雨楽な家BLOGBLOG
暑い季節に欠かせない手ぬぐい
9月も半ばとなりましたが、猛暑が続いています。少し外を歩いただけでも
すぐに汗だくになってしまいます。汗を拭うのにタオルやハンカチもよく
使いますが、特に活躍したのが手ぬぐいです。
広げればフェイスタオルほどのサイズがありますが、生地が薄いのでたたむと
ハンカチ位すっきりとコンパクトに持ち運べます。濡れた手ぬぐいをそのまま
カバンにしまい込むのが気になったときも、軽く洗って干せば、特に日当たり
の良い場所や風通しの良い場所ではなくてもすぐに乾き、その後も気持ちよく
使うことができます。
その他にも結露が出るペットボトルを包んだり、開き口が大きなカバンを使う
際に目隠しに使ってみたりと、1枚持っておくと重宝します。
手ぬぐいは端を縫ってあるものも増えましたが、本来は切りっぱなしの平織りの木綿。
縫い目がないことで水切れが良くすぐに乾くのだそうです。絞るだけで乾くような
高機能タオルも便利ですが、日本伝統の手ぬぐいも負けてはいません。
昔の生活では、手ぬぐいは何かを拭う・包むだけでなく、頭や首に巻いたりとより身近でした。
裂くことも容易なので、草履や下駄の鼻緒の修理にも使われました。使い込み、柔らかくなった
ものは赤ちゃんのおむつにしたり、雑巾や細く裂いてはたきにもして、最後の最後まで無駄なく
使い切ることが出来るのも利点ですね。
今よりも気軽に使える染料が少ない頃も柄が様々あり、生活のさりげない彩りにもなっていた
のではないでしょうか。改めて見直してみると、シンプルゆえに優れた道具なのが分かります。
現在はいわゆる伝統柄だけでなく、かわいらしいキャラもの、観光地のお土産やイベントのグッズ
などの手ぬぐいも増えていて、目につくとつい手にとってしまいます。手ぬぐいを飾るためのフレームや、
タペストリーにすることができる道具もあり、インテリアとして楽しむ方も多いようです。
夏だけでなく1年中便利に使える日本伝統の手ぬぐい。生活に上手に取り入れて楽しみたいと思います。