雨楽な家BLOGBLOG
登梁でスッキリ空間を
待望の「雨楽な家」豊田モデルハウスは上棟が完了し順調に工事が進行しています。
今回のモデルハウスは、小屋裏空間を利用した1.5階建ての建物です。
外観からは平屋住宅のように見えますが、屋根裏空間を利用した2階建てです。
一般的な2階建てで計画するよりも空間の有効活用ができているため、構造のロスが少ないのも特徴です。
その屋根裏空間を居室として最大限に活用するために、小屋組を一部登梁構造としました。
その理由としては、一般的な木造軸組構造の場合、小屋組(屋根部分の組み方)は
小屋梁を水平に廻して火打材を取付け水平構面(横からの力を耐力壁に伝達する構造)を
計画するため、人の移動を考えたときある程度の高さが必要です。
しかし登梁構造の場合は、小屋梁が屋根勾配にあわせて斜めに組まれるため
2階を低く抑えても小屋裏空間と合わせることで2階の空間を広く計画することができます。
斜めの構造のため、火打材の取付が出来ませんが、登梁の上に24mm以上の
構造用合板を施工することで水平構面としての役割も可能となります。
「雨楽な家・町家」も、この登梁構造で計画した建物です。
2階と小屋裏を一つの空間として計画しているので、建物の全体の高さは低くても
開放感のある広々とした建物になっています。