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わが家の雨楽な家づくり-vol.8「 夢いっぱいの家づくり!?」

真新しいスーツを着た新入社員の眩しい姿をよく見かけるようになりましたね。
「私にもこんな時があったなぁ~」と遠い昔を思い出そうとしても、なかなか思い出せない今日この頃です…。

 

11年前の今頃は「雨楽な家」で初めて迎える春にウキウキしていたと思います。
しかし、私達夫婦にとっての家づくりは「夢いっぱいの家づくり」ではありませんでした。

 

メンテナンス

 

土地がやっと決まり本格的に家づくりをスタートできた時、既に私達は30代後半。
長期ローン、2人の子どもの大学までの学費、自分たちの老後、近い将来かもしれない親の介護など
これから必要となるお金のことを考えると不安しかありませんでした。

いかにメンテナンスにお金がかからないシンプルな設計をするか、
風雨や日光にさらされて傷みやすい外壁に何を使うか、そんなことばかり考えていました。

外壁をメンテナンス中の住宅に足場が組まれているのをよく見かけますが、実はこの足場が高額なのです。

 

わが家の1階の外壁は「サイディング下地+リシン吹付仕上げ」ですが、1階なら足場がなくてもメンテナンスできます。
足場が必要な2階の外壁は、できるだけメンテナンスの回数を減らしたいので、当時「耐用年数40年」とうたわれていた高耐久のサイディングを選びました。
私は木材の外壁にすごく憧れていたのですが、「木材の外壁って、しょっちゅうメンテが必要なことはもちろん知ってるよね?」と夫に真顔で問われ、泣く泣く諦めました…。
でもバルコニーに木材を貼ることは夫も賛成で、これが今も変わらずいい味を出していて私の気持ちを満たしてくれています。

メンテナンス

 

必要最小限まで色々なものを削って完成したミニマリズムなわが家ですが
飽きがこないうえに傷みが少ない、私たちにとっては理想的な家です。

わが家のお隣さんは70代のご夫婦ですが、旦那様が木材や住宅に詳しくて
とても器用なので、何でもご自身でメンテナンスされています。

その旦那様が「最近ここら辺はたくさん家が建ったけど、お宅が一番長持ちするだろうね」と!
考え抜いて完成した家を認めてもらえたみたいで、すごく嬉しかったです。
上手にメンテナンスしながら、長~くキレイに住んでいきたいと思っています。

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