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わが家の雨楽な家づくり-vol.22「G7広島サミットを終えて」

G7

 

今年も衣替えの季節になりましたね。
山の木々が青々として、とても清々しいです。
そんな山の緑と空の青を背景に息子(中1)の野球観戦をしましたが
木陰での初夏の風がとても心地よく「あぁ、幸せ」と何度も口にしました。

 

広島では先月、G7サミットが開催されました。
開催日の随分前から全国から集まった多くの警察官や警察車両が
警戒にあたり、街中の風景がガラリと変わりました。
「駅に不審な紙袋が置かれている」
「持ち主不明のスーツケースがある」
普段なら「忘れ物?案内所に届けよう」で済むことが、サミット前ということで
テロ対応専門部隊が出動し、JRは運転見合わせに。
利用者や買物客、店舗従業員が避難させられるなど、大騒然となりました。

 

いよいよ各国の首脳が広島に到着し、ますます緊張感が高まる中、
英国のスナク首相は広島カープのロゴの入った真っ赤な靴下を履いてきてくれました。
この粋な計らいに感動したのは、岸田首相だけではなかったと思います。
少なくとも私はスナク首相のファンになりました。
この様子をニュースで見ていた娘(高1)が
「こんなことができる人ばかりだったら、戦争なんて起こらないのにね」と。

 

私の父は被爆者であり、私は被爆2世です。
父方の祖父母が眠るお墓の隣には遺骨のないお墓が立っています。父の長兄のお墓だそうです。
軍服を着た叔父の遺影。会って話をしてみたかったです。
父は当時2歳でした。爆心地から2キロ圏内に実家があり、その日は暑かったので、すぐ上の兄と建物の陰で遊んでいたそうです。それが幸いして熱線を浴びずに済みましたが、家は倒壊し、祖父母や他の兄姉たちは下敷きになりました。
何とか抜け出し、命に関わるようなケガはありませんでしたが、叔父の体中に刺さったガラスの傷は今でも残っているし、家族や多くの知人を無くした心の傷も消えていません。

G7

 

「あぁ、お腹いっぱい!」と娘や息子が言うと、
「こうして雨風をしのいでくれる家があって、しかもこんな快適な空間で
ご飯をお腹いっぱい食べられる。あなたたち、本当に幸せだよね」と私は返します。

 

広島が歴史的なサミットの会場になったのは本当に意義があることで
広島から発信された平和へのメッセージを世界各国がどう受け止めるのか
理想像で終わらせず実際に実を結ぶようにしてほしいと願うばかりです。

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