雨楽な家BLOGBLOG
ローリングストック、ってなに?
今年もおいしい新米を食べられることに感謝。ただし価格は去年の3~5割高?
8月8日に宮崎県で震度6弱の地震が発生したその日に、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出され、「地震への備えを!」とテレビで繰り返し呼びかけて、8月15日に期間終了。
いやな予感がしてスーパーに走ったら案の定、コメの棚がすっからかん。「入荷は未定です」と店員さん。「飲料水も品薄、カセットコンロもボンベもない」と友人からLINE。乾パンなどの保存食も消え、コメだけでなく災害備蓄品は全滅でした。
「スーパーがだめならネットで」と、通販サイトでコメを検索すると価格は2倍に高騰。(悪質な転売屋のしわざか?) 新米は8月のいま買っても「納品は9月下旬か10月」にがく然。
外国人観光客の急増などで去年のコメが底をつき、今年の新米は9月から出荷で、8月は端境期。この日本で主食のコメがないというのは真実か? 「政府備蓄米を放出せよ」と、知事が農林水産省に要請してもムダでした。
9月に入り、スーパーに新米が届いたものの価格は去年の5割高。
こんなドタバタが起きないようにと、「ローリングストック」が提唱されています。
というわけで、今回のテーマは「ローリングストック」です。
大きな自然災害が発生すると物流やライフラインがストップし、小売店から生活必需品が消え、ネットで高額での転売が増えるなど混乱が起きます。コロナ禍の初期にはマスクばかりかトイレットペーパーも消えました。こんなパニックを防ぐには、日頃からの意識と備えが大切です。
商品の総数は足りていても誰かが買い占めると、全員には行き渡らなくなります。一方、一人一人が、普段の買い物にひとつプラスして備蓄を心がければ、ある日突然、店頭から商品が消えるということは起こりにくいはず。
そこでお勧めするのが「ローリングストック(回転備蓄)」です。
これは、普段食べている、消費期限が長めの食品を少し多めに買っておき
食べた分だけ買い足すことで常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法。
〔備える〕→〔食べる〕→〔買い足す〕→ この3つを回転させるから
ローリングストックです。
こちらは「雨楽な家」のキッチンですが、常温保存できる食品の収納では、オープン棚にボックスを活用する、引き出し収納で見やすく分類するなど、いろいろ工夫できそうですね。
ローリングストックでどれぐらいの量を備えればよいか、というと、家族の人数×最低3日分、できれば1週間分が理想的。最も大事な水ですが、飲料水と調理用水を合わせると、一人一日3リットル必要とか。そのほか野菜ジュース、お茶、コーヒー、ビールなど。停電に備えて、カセットコンロとボンベ、懐中電灯、乾電池も必須です。
主食では、米、パックごはん、乾麺、カップ麺など。パックごはんは消費期限が長くて重宝します。調理なしで食べるおかずは、缶詰(ツナ缶、焼き鳥缶、サバ缶、コンビーフ)、レトルト食品(カレー、シチュー)、瓶詰(ピクルス、鮭フレーク)。水や湯を使うおかずは、フリーズドライ(スープ、味噌汁)。おやつは、フルーツ缶、ドライフルーツ、ナッツ類。家族の好みに合わせて備えましょう。
画像は「雨楽な家」の収納スペース。食品以外のもの、タオルや洗剤、書籍など、なんでも収納できます。可動棚なので物に合わせて高さの調節も可能。下段にはペットボトルなど重いもの、中段には使用頻度の多いもの、上段には頻度の少ないもの、というように使い分けます。内容物や賞味期限などの表示も忘れずに。
右の画像は「雨楽な家」の土間収納。一時ストックの場所は買い物帰りや宅配便の動線のそばが便利です。広い土間収納があると、雨天でも土足で作業できる上に、宅配便の保管場所に困りませんね。もちろん食品以外も収納できます。
ローリングストックのポイントは、日々の生活で消費しながら備蓄すること。
古いものから使い、使った分は必ず補充すること。食料を一定量に保ちながら
消費と購入を繰り返すことで鮮度を保ち、万一の時にも日常に近い食生活を送れるはずです。
いつ発生するかわからない災害から家族を守るため、ローリングストックを心がけませんか。