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2022.11.16

虹蔵不見の頃

日本の暦の中の言葉に「二十四節気(にじゅうしせっき)」があります。
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
二十四節気の主な名称には、立春(2月4日頃)、春分(3月21日頃)、夏至(6月21日頃)、
立秋(8月8日頃)、秋分(9月23日頃)、立冬(11月8日頃)、冬至(12月21日頃)、
大寒(1月21日頃)などがあります。

その二十四節気をさらに約5日ずつ、3つに分けた期間を「七十二候(しちじゅうにこう)」
といいます。これらは気象の動きや動植物の変化を知らせる短文で成り立っていて、
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつです。

その中で、11月22日〜26日頃に訪れるのが「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」です。

 

冬の虹

 

虹は空気中の水滴に太陽の光があたって反射してできます。
この時期になると陽の光が弱まり、空気が乾燥するので、虹が現われる
条件が少なくなる冬の空の様子が、鮮明に伝わってくる一文です。

冬の季語には「冬の虹」がありますが、冬の虹は現れてもすぐに消えてしまう
ことから儚さや、かすかな希望を表現する言葉なのだそうです。

雨上がりに虹を見かけると嬉しくなりますが、この頃の虹はより「レア」な様です。

 

二十四節気では「立冬」から「小雪」へ変わり、北国や山間部では初雪が舞い始めます。
窓を開けて風の流れを楽しむ季節も開放的で良いですが、家族でストーブやこたつに
集まったり、木の家の温もりを感じる寒い季節もまた違う楽しみ方ができて素敵ですね。

 

雨楽な家 薪ストーブに集まる子どもたち

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