雨楽な家BLOGBLOG
小さな家に住むという選択
2050年の脱炭素社会の実現に向けて2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けされます。これまで等級4(次世代省エネ基準)であったレベルが義務付けされるため2025年4月以降は等級4が最低レベルになります。
このことによって、必然的に性能を上げる必要があり、コストアップは避けられず、近年のウッドショックや資材ショック等の影響で上昇している建築材料に追い打ちをかける形となってきます。
そこで家づくりの考え方の一つに「小さな家」も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ひと昔であれば「日本の住宅はウサギ小屋」と言われ、少しでも大きな家に住むことが豊かさの基準の一つであったようですが、「タイニーハウスムーブメント」のように、今や狭くても自分の価値観を求め住宅の中に居心地のよい場所があれば小さな家でもシンプルなライフスタイルで良いという考えの方も増えています。
小さな家にすることでのメリットを考えてみると
その1:量(大きさ)より質や豊かさを高めることができる
建物の坪数を少しだけ抑えることで、その予算を床や壁、天井の仕上げには自然素材を使ったり、希望の家具や造作家具に予算を掛けるなど建物の質を上げることもできます。
その2:小さな家は最大のエコ
建材トップランナー制度によりサッシや断熱材の性能が上がったことで建物の断熱性能が向上しました。大きな家より室内空間が小さい家の方が冷暖房の効率が良くなります。
その3:安定した構造計画
小さな家の構造は大空間を確保する必要がないため規格寸法の材料で安定した構造計画が可能になります。シンプルな構造は材料のロスが少ないので、とても経済的です。
「雨楽な家」には「9坪ハウス」があります。
3間×3間=9坪の総二階の建物で延床面積が18坪です。
1階は12帖のLDKと水廻り、2階は洋室と和室それに3帖の納戸。
無駄のないとてもシンプルな間取りです。
この3間×3間を基本構造とする「9坪ハウス」は
構造としても安定しているので自由に間取りを構成することができます。
限られた空間を自分らしく、省コスト、省スペースの暮らし方が楽しめます。