雨楽な家BLOGBLOG
季節の枝もの花材をインテリアに
吹く風があたたかく気持ちのいい季節がやってきました。
ウェザーニュースによる広島市内の桜の名所の桜満開予想日は
まさに今日、3月29日。会社近くの公園の桜も満開です。
お花屋さんの店先でも大ぶりの桜の枝もの花材が存在感を放っています。
桜の他にもレンギョウや小手毬、スノーボールに雪柳などの春を感じる枝もの花材がたくさん。
春先によく見かけたミモザはフレッシュな状態での販売が終わって、ドライフラワーのリースやスワッグとなって並んでいます。
あれもこれも欲しくなって困ってしまいます。
枝もの花材の品揃えは初夏になると春の花木から涼しげな葉をたっぷりとつけたグリーンの商品に替わっていきます。
人気があるのがドウダンツツジ。春に花をつけますが、むしろ花が終わったあとの6~8月に出回る葉だけの時季の方が人気があるかもしれません。
人気の理由はその枝ぶりとコスパの良さ。5~6枚の細やかな葉が輪生状についた枝が大きく広がって、たとえ一輪挿しでも見栄えがします。
しかも水が汚れにくく、この時季のドウダンツツジは他の枝もの花材に比べて抜きん出て日持ちします。たいへんコスパのいい花材なのです。
旬の時季にしか手に入らない季節の枝もの花材は
投げ入れで高さのある花器に自由に挿すだけで
ダイナミックな存在感のあるインテリアになります。
投げ入れとは、吸水フォームや剣山などの花留めを使わずに
花器に生けるフラワーアレンジの手法のこと。
生け花の心得やフラワーアレンジメントの技がなくても、
それなりにかっこよく決まります。
リビングや玄関などに床置きすると素敵です。
枝もの花材は総じて切り花花材より日持ちします。
より長く持たせるため、ほんの少し手間をプラスします。
①
水につかる部分の枝や葉を取り除き、枝の切り口先端から2~3センチを器に溜めた水の中で斜めに切り落とします。この作業を水切りといいます。水を吸い上げる面を大きくすることで水揚げがよくなります。
②
①だけでもいいのですが、枝の太さや硬さを見て、可能なら切り口先端から縦に2~3センチ、十文字の切れ目を入れて水揚げをよくします。硬い枝の場合は、ハンマーで叩いて割きます。太い枝なら切り口から4~5センチほど樹皮を剥ぐのも効果あり。
③
水の量、花器・花材の重さ高さに要注意。バランスが悪かったり、花材の重さに耐えらない花器だと倒れてしまいます。水を多めに入れると重石になって安定します。
④
花器の水換えはできれば毎日。雑菌の繁殖を抑えて切り口の腐敗を防ぎます。市販の延命剤も効果的。元気がなくなったら①②の作業を施すと復活、さらに長持ちすることも。切り口をお湯につける湯揚げという方法もあります。
気持ちよく晴れた休日に、お花屋さんで季節の枝ものを買って
抱えて歩くのも気分上々、心ときめくシチュエーション。
思わず鼻歌を歌ってしまいそう。
住まいに季節の枝ものを自由なスタイルで飾ってみませんか。
花や緑の自然の力を借りて、華やいだ明るい気持ちで毎日を過ごしましょう。