雨楽な家BLOGBLOG
2026年は馬九行久
2026年は飛躍の「午(うま)年」。「馬九行久」や「馬九行駆」は、「うまくいく」ことを願う縁起の良い語呂合わせ。扇子や器などに描かれた九頭の馬は、江戸時代から続く伝統的な絵柄で、商売繁盛や豊漁豊作など九つの運気を象徴するとされ、開運や招福のモチーフだそうです。
九つの運気とは、勝負運、金運、出世運、家庭運、愛情運、健康運、商売繁盛、豊漁豊作、受験合格の九つだとか。九つは欲張りすぎかもしれないので、三つぐらいに絞って、2026年が「馬九行久」ことを願いたいですね。
扇子などに描かれる馬は左向きが多いですが、これは「左馬(ひだりうま)」といって、「右に出る者がいない」という意味で勝負運を高め、縁起が良いとか。というわけで、今回のテーマは「2026年は馬九行久(うまくいく)」。

京都の上賀茂神社は京都最古級の神社で、厄除け、災難除け、必勝の神として信仰を集める世界遺産です。国宝の本殿・権殿(ごんでん)をはじめ多くの重要文化財を持ち、平安時代から続く「葵祭」で有名で、自然豊かな広い境内が魅力のパワースポットです
上賀茂神社には「神山号(こうやまごう)」という名の白馬の神馬(しんめ)がいますが、2021年に七代目が就任しました。元の経歴は競走馬で、就任時点で11歳のサラブレッドです。七代目の神馬は2004年の桜花賞などを制した牝馬「ダンスインザムード」の子どもで、2013年~15年に日本中央競馬会(JRA)で21戦2勝の成績を残した牡馬「マンインザムーン」です。
神馬は普段は京都産業大学の馬術部で世話をされていますが、日祝日や神事がある時には神社の神馬舎に出勤し、参拝客を迎えます。上賀茂神社は「乗馬発祥の地」ともいわれ、毎年1月7日の「白馬奏覧神事」で馬が神事に参加。年の初めに白馬を見ると一年の邪気が祓われるといわれ、その姿は人々を魅了します。
現役のサラブレッドを観たくて京都競馬場へ行きました。愛称を「淀(よど)」と呼ばれ、菊花賞や春の天皇賞が開催され、多くの名勝負の舞台となった伝統ある競馬場です。 1925年(大正14年)に開設されて以来100周年を迎え、2023年に大規模にリニューアルされました。
コースの内側には大きな池(通称「淀の池」)がありますが、これはかつて京都盆地に広がっていた巨大な湖沼「巨椋池(おぐらいけ)」の名残です。意図的に造られた池ではなく、土地を埋め立てて競馬場を建設した際に、埋め立てきれずに残ったものだそうです。
テレビでなく生で目の前を馬群が駆け抜ける臨場感には圧倒されました。サラブレッドの筋肉の躍動、地鳴りのような足音と振動、ダートの砂けむり、騎手の真剣な表情など、その迫力に感動です。京都競馬場は子ども連れファミリーも一日遊べる楽しいスポットになっていました。

こちらは、かつて人と馬が一つ屋根の下で共に暮らした「曲り家(まがりや)」です。人が住む左の母屋と、右の馬屋とがL字型に連結された、東北地方の伝統的な農家建築です。大きな茅葺き屋根と土壁が緑の自然と調和して、美しい日本の原風景を魅せていますね。
曲り家は、岩手県, 青森県など旧南部藩領に多く見られ、馬産地であった歴史的背景もあり、「南部曲り家」と呼ばれます。馬は農耕の労力使役、堆肥の供給、資材の運搬等で多大な貢献をすることから、農家の宝として家族同様に扱われ、いつも目が届くようにと、母屋と馬屋を棟続きにしていました。
かまどや囲炉裏の煙で馬屋を暖め、干し草を乾かし、冬の寒さから馬と人を守ります。屋根の形は、寄せ棟造りの母屋に対し、馬屋は入母屋造りで煙出しがあることが多く、煙は単なる調理の副産物ではなく、暖房、乾燥、防虫、建材の保護といった多くの重要な役割を果たしていました。
さて、2026年は午(うま)年。その中でも60年に一回の「丙午(ひのえうま)」。丙午の年に生まれた女性は「気性が激しく、夫に災いをもたらす」という迷信があったことから、60年前の丙午の年、1966年は出生数が前年より25%も減少したとか。
でも知人の1966年生まれの女性は、心やさしくてポジティブです。古い迷信に影響されず、なにごとも馬九行久(うまくいく)と信じて、実り豊かな明るい一年を送りたいものですね。





