雨楽な家 URAC MODERN雨楽な家 URAC MODERN

雨楽な家BLOGBLOG

2021.11.03

和室はなくても畳の居場所は欲しい

茶道、華道、香道、書道、柔道、剣道、空手道、合気道。これらの「道」は日本古来の文化であり、その多くが清められた畳の上で、礼節を守りつつ行なわれます。

畳の部屋に座ると心がおちつくのはなぜでしょうか。畳には断熱性があるので、冬は温もりを、夏はひんやり感を与えてくれます。畳には吸放湿性があるので、不快な湿気を吸い取り、室内が乾燥すれば水分を放出してくれます。

畳には人肌のようなソフトな弾力性があるので、足裏にしっくりなじみます。畳には吸音性があるので、室内に静寂をもたらします。畳は皮膚の色に近い反射率なので、目にやすらぎを与えてくれます。

畳

 

畳

こちらの「雨楽な家」のお宅では、座面に畳を用いた長椅子が、リビングのくつろぎスペースをつくっています。こんな居場所もいいですね。畳のざらっとした質感が気持ちよさそう。

畳には鎮静効果のある独特の香りがあるので、森林浴のように心をいやしてくれます。窓からの陽ざしを受けて、うとうと昼寝をするにもちょうどいいですね。

 

 

畳

こちらの「雨楽な家」のお宅は、2階にリビングがあり、その一角に、桧材の床から40センチ高くなった6帖大の畳コーナーがあります。壁は脱臭効果もある珪藻土の塗り壁です。

最近では、「伝統的なスタイルの和室は必要ないけれど、リビングの片隅に小上がりの畳スペースが欲しい」というリクエストが増えました。仕事から帰ってホッとひと息つける、疲れたらゴロンと横になってもいい、私の居場所。

形式や慣習にとらわれない自分らしい自由空間で、昔ながらの畳の香りや質感を味わうのもいいものですね。

 

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