雨楽な家BLOGBLOG
日傘でしのぐ炎夏
夏の強烈な日差しを避けるため、街の通りをカラフルな日傘のアーケードにしようと、地元の人々が考え出したユニークなイベント「アゲダの傘祭り」。傘で日陰ができて涼しそう。
ポルトガル中部のアゲダで2012年に始まり、毎年7月から9月に開かれる傘祭り。人口1万人強の小さな街の通りに色とりどりの日傘の花が咲き、多くの観光客を魅了しています。
この夏は日本も6月から猛烈な暑さですが、ヨーロッパ一帯では熱波が猛威をふるい、スペインやポルトガルでは気温46℃を超えて記録的な高温となり、影響が拡大しているそうです。
酷暑はまだまだ続きますが、熱中症から身を守るには
どうすればいいのでしょうか。というわけで、
今回のテーマは、「日傘でしのぐ炎夏」。
猛暑から小中学生の命を守るため、各地の学校で対策が講じられています。岐阜県池田町では7月上旬から、町内の小中学校に通う児童、生徒の熱中症対策として、各小学校に全児童分の日傘と塩分タブレットを配布。中学校に経口補水液を配布したそうです。
栃木県壬生町では5年前から、小学生の登下校時に日傘を使うことを推奨し、児童は日傘をさして集団登校しています。また、熱中症警戒アラートなどを参考に、深刻な暑さの日は体育やプールの授業を取りやめているそうです。
傘の業界では子ども用日傘の売れ行きが好調で、自治体などからまとまった数の購入もあるとか。児童がけがをしないよう、傘の骨組みの先端の部分が飛び出ていないような形状に改良するなど、工夫を凝らしています。熱中症対策として日傘が子どもたちに広がっています。
2010年頃、全国的な猛暑で「日傘男子」という言葉が誕生しましたが、ここ数年は日傘を活用する男性が目に見えて増えてきました。百貨店や小売店では男性用日傘の売り上げが急増しているとか。幅広い年代の男性客が熱中症対策として日傘の必要性を感じています。
ある大手スーパーでは、2019年から男性用晴雨兼用傘売り場を設けていますが、2024年の売り上げは19年の約7倍に急増。男性向けの日傘ブランドも登場し、軽さや風に強い骨組み、開閉スイッチ付きといった機能性などで人気を集めているようです。
ウェザーニュースがアプリ利用者約1万4000人に行なった2024年の調査では、男性の12%が「日傘を使っている」と回答し、19年の4%から大きく増加。日傘は遮熱効果があり、肌や頭皮を紫外線から守ります。特に男性は女性よりも筋肉量が多く体温が上昇しやすいため、熱中症対策として有効です。
日傘を安価で借りられるサービスが、東京都内の主要な駅で始まりました。山手線30駅を含む都内約150カ所に、晴雨兼用の折りたたみ傘を24時間140円でレンタルできる「日傘シェア」。猛暑の日でも突然の雨でも対応できて便利。東京都と鉄道9社が後押しし、都市全体で熱中症リスクを下げる狙いです。
真夏の昼間に直射日光を浴びると、頭髪の温度は55℃近くまで上昇しますが、日傘を使えば40℃ほどに抑えられるので、熱中症の危険性は大幅に減少。帽子も頭部への直射日光を防ぎますが、頭に汗をかくとむれるので、その分、日傘のほうが快適です。
さて、住まいの日よけといえば、すだれ、よしず、オーニングなどがありますが、アウトドアを快適にすごすなら、ウッドデッキにガーデンパラソルはいかが? カフェのテラス席みたいでオシャレ。UVカット機能を備えたものや撥水加工が施されたもの。テーブルと一体型のタイプやスタンド付きで自立できるタイプなど種類も豊富。
屋内で冷房完備も熱中症対策には大切ですが、ときには外へ出て、セミの声を聴きながら、ガーデンパラソルの下で風を感じてみませんか。