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雨楽な家BLOGBLOG

2024.07.17

陰や風で夏も快適な環境づくりを

7月も半ばになり本格的に『夏』という雰囲気になってきました。
日中、外を歩く度に強い陽射しに焼かれてぐったりとしてしまいます。
最高気温が30度を超える日も多くなりましたが、「今日は暑いな」と
気温を確認すると、意外と30℃を超えていなかったりもします。

 

■最高気温はどうやって観測されている?

天気予報で発表されている最高気温は「アメダス」による気温の観測情報です。
その観測方法は地上1.5mの高度に設置された電気式温度計によるもので、
近くに建物や樹木などの構造物がない場所を選び気温を測定しています。

温度計自体は直射日光に当てないようにファンが付いた通風筒に入っています。
こう見ると、温度計のいる状況はだいぶ涼しいのでは?と思いますが、
気温自体は直射日光のあたる場所も日陰もほぼ同じなのです。

通風筒

電気式温度計が入っている通風筒
(気象庁サイトより引用)

■暑さ対策には「体感温度」に注目

しかし、「体感温度」は日向と日陰で変わります。体感温度は
人の肌が感じる温度の感覚を表したものです。人は気温だけ
ではなく、日射による熱と地表面からの放射熱、風や湿度の
影響を受けて「暑い」「涼しい」と感じます。特に、炎天下の
日向と日陰では地表面の温度は20℃ほど違うこともあり、
体感温度に大きく影響します。

これには日陰をつくり出すことで対策できます。
日射と地表からの放射熱がカットできれば、体感温度は
7℃程下がります。さらに風を感じることで体感温度は
2℃下がります。

「雨楽な家」でも採用されている、日本家屋らしい深い軒は
夏場の高い陽を遮り、間仕切りの少ない間取りは家の中に
風の通り道をつくります。夏場を快適に過ごすために陰と
風を上手に取り入れた先人の知恵が感じられます。
今年の夏も厳しい暑さが予想されます。熱中症を防ぐため
にも外を歩くときは日傘、お住まいの暑くなりやすい場所
にはオーニングやよしずを使用したり、カーテンや障子など
を調整して日陰をつくり、扇風機やクーラーも無理なく活用
して少しでも涼しく快適な環境をつくりましょう。

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