雨楽な家BLOGBLOG
珪藻土の壁を楽しむ自然素材の家
家族の健康が一番の願いだから、住まいの素材にはこだわりたい。壁面はビニールクロスでなく、いつかは土に還る自然素材の塗り壁にしたい。
そんな思いから「雨楽な家」は漆喰の塗り壁が標準仕様になっていますが、時には一部の壁に、漆喰以外の素材を用いることもあります。
この玄関土間の壁面は漆喰ではなく、「珪藻土」の櫛引仕上げです。清楚な漆喰とはだいぶ趣が異なり、ワイルドなイメージですね。
「珪藻」は単細胞の植物性プランクトンで、地球上に最も早く誕生した原生生物の一つ。その珪藻が海底に堆積し、800万年もの長い時間を経て化石化したのが珪藻土です。
さんまを炭火でジュージューと焼いた七輪。なつかしい昭和の台所風景。あの七輪の材料は珪藻土です。七輪の炭火で焼くさんまは格別のおいしさ。いい匂いが隣近所へ広がります。
石川県能登半島は珪藻土の産地で、今も珪藻土を切り出して七輪やコンロが作られています。珪藻土の七輪は熱効率がとても良いので、おいしく焼けるそうです。
こちらの「雨楽な家」は2階リビングの壁に珪藻土が用いられています。珪藻土は粒子の表面に小さな無数の孔があり、この多孔質構造によって多くの優れた性質をもっています。
室内の湿度を調節し、ペット臭やたばこ臭などのいやな臭いを吸い取り、断熱性、保温性、吸音性に優れ、結露やカビの発生を抑えてくれます。
デメリットは自ら固まる粘性をもたないこと。単体では塗り壁材として成り立たず、セメントや石灰などの凝固材と、炭素繊維などのつなぎ材を配合して使います。