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笑う門には福来たる

パリのオリンピックとパラリンピックが近づいてきました。野球やソフトボールがないのが寂しいですが、新種目のダンススポーツ競技〝ブレイキン〟を観るのが楽しみ。世界の人びとが言葉の壁を越えて集うとき、大切なコミュニケーションツールはなんといっても笑顔ですね。

ウッドデッキでくつろぐワンちゃんもいい笑顔。木の感触が気持ちいいのかな。「破顔一笑」といいますが、「破顔」は大笑いでなく、顔をほころばせること。「一笑」は軽く笑う、という意味だとか。チワワの表情は「破顔一笑」ですね。

笑う門には福来たる

「笑う門(かど)には福来たる」ということわざの意味は
「いつも笑い声に満ちた家には自然に幸せが訪れる」。
というわけで、今回のテーマは「笑」です。

 

「故郷や どちらを見ても山笑ふ」 愛媛県は松山が生んだ明治時代の俳人、正岡子規はこんな句を詠んでいます。子規らしい明朗な俳句で、松山を思う熱い心と、故郷の山に春が訪れた喜びにあふれていますね。

「山笑う」は弥生三月頃の季語。「山笑う」とは、春の暖かさで木々が芽吹き、花々が一斉に咲き、山菜が土を持ち上げ、動物たちも動き出して、にぎやかになった様子を表しています。山が多彩な緑に輝く頃ですね。

笑う門には福来たる

 

雨楽な家

「笑み(えみ)がはいる」という言葉がありますね。たとえば、イチジクやザクロなどの果実が熟れて口を開く、自然に割れがはいるときなどに使います。「笑みがはいりましたね」とか、「笑んでいますね」というふうに。
無垢の木の家の柱や梁に自然にはいった割れも「笑み」と表現します。長い年月使い続けた花器などに自然に割れがはいってきたときも、「笑みがはいってきましたね」と味わいます。
自然のなりゆきをあるがままに受け入れて、なおかつプラスに転じてしまう。豊かな心の広がりを感じさせます。日本人の美意識の根源は、こんなところにも潜んでいるような気がしませんか。

 

木の家は新築まもない乾燥した冬場などに、「キーン」と音をたてて柱や梁に笑みがはいることがありますが、これも自然の営みというもの。本物の無垢の木の証。木が今後の生きる場所を定め、落ち着いた証拠です。
木の家は時が経つとともに、柱や梁や床板はつやつやと飴色に変わり、子どもが遊んで付けた柱や床のキズが増え、少しずつ心地よく古美てゆきます。それは決して住まいの価値を下げるものではなく、自然の営みであり、自然にゆだねるべきものである、と思います。

 

「雨楽な家」は桧、杉、漆喰、和紙などの自然素材でつくられます。生気あふれる自然素材は、梅雨どきや夏の湿度の高い季節には室内の湿気を吸い取り、逆に乾燥した冬場は湿気を放出して湿度を調整してくれる優れもの。結露がなく、年中さわやかな空気感に包まれます。
「雨楽な家」に入居された方が笑顔で言われます。「おかげでアトピー性皮膚炎が治りました」「ぜんそくが完治しました」。そんな声を聞くたびに、私たちは笑顔になります。こうして「破顔一笑」の輪が広がっていくことを願っています。

雨楽な家

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