雨楽な家BLOGBLOG
“防災の日”をきっかけに防災を考える
私が住む広島県では11年前と7年前の夏に大規模な土砂災害が起き、各地で追悼行事が行われました。
そこには癒えない悲しみを抱えた遺族の皆さんの姿があり、「あの日から時間が止まったままでいる」と…。
毎年このような報道を見ると胸が締め付けられる思いですが、改めて自然災害の恐ろしさ、備えの大切さを痛感しました。
先日、大気が不安定になり、激しい雷雨となりました。
鳴り続ける雷に大人の私でも恐怖を感じたので、小さなお子さんはさぞ怖かったと思います。
わが家の大きな男子(中3)は、かなりびびっていました…。
このような大雨や台風の季節、雨風が強くなってくると買物に行くのも一苦労です。
どうしても買物に行かねばならず、雨に濡れながらやっとお店にたどり着いたのに
いつもの棚からおにぎりやパンが消えていた…。そんな経験はありませんか?
避難場所に行ったはいいものの、“物資がなかなか届かない”ということもあります。そんな時
自分でいつもの味のおいしいパンが焼けたらすごく心強いし、温かい食べ物はホッとしますよね。
先月、「もしも」の時に役立つ“防災パン”の作り方を娘が通う高校の講習会で学びました。必要な物は、強力粉・ドライイースト・スティックシュガー・塩・水・紙コップ・ポリ袋・アルミホイル・カセットコンロ・フライパンです。カセットコンロとフライパンを使うので、電気・ガスが止まっても焼くことができます。計量は紙コップ、水分はどんなものでもOKというレシピで、袋の中で混ぜるというのも衛生的です。
「小さなお子さんから高齢者まで楽しく作れる簡単なレシピ!」「きちんと計量できなくても、しっかり発酵していなくても、パンが作れる!」正直、この謳い文句に半信半疑でした…。簡単すぎて「パンはできても、味はそれなりなんだろうな」と期待していませんでしたが、これがなんと!モチモチで美味いんです!避難生活が長期になったら、こういう温かいパンが作れるということを分かっているだけでも気持ちが違うと思います。カセットコンロがあれば、パンだけでなくスープやおかずも作れることを知って、備えとしての必要性を感じました。
講習会ではパンのレシピだけでなく、「自然災害による被害を減らすには、日頃からの備えと地域での助け合いが欠かせません」というお話もありました。
ドキッとしたのが、講師の方の「皆さんの子供さんの顔と名前、ご近所さんに知ってもらっていますか?」という問いかけ。子供が小さい頃は子供会や地域行事に参加していましたが、学年があがるにつれて参加が難しくなり、子供たちは成長して顔も体型も変わりました。ポツンと1人になった時、「誰にもわかってもらえないかも」と急に不安に…。
阪神・淡路大震災では、地震によって倒壊した建物から自力で脱出できなかった人の約8割が、家族や近隣住民の方によって救出されたことが分かっています。
南海トラフ巨大地震が今後30年以内に発生する確率は、令和7年1月時点で80%程度。震度6強から6弱の強い揺れや大津波の襲来が想定されていて、大規模な被害が発生する可能性があります。
9月1日は防災の日でした。
飲料水や食料、常備薬などの非常持ち出し品の再確認をしたり、家族みんなと防災会議を開いたり、備えは万全ですか?
それだけでなく、希薄化しているご近所付き合いを考え直して、日頃から近隣住民同士でコミュニケーションをとったり
地域の活動やイベントに参加したり、積極的に交流を深めていく必要がありそうです。