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雨楽な家BLOGBLOG

2025.10.15

エアコン室外機の盗難対策

写真は「雨楽な家」「リノベな家・景」モデルハウスに設置したエアコン室外機の様子です。室外機を木製格子ですっぽりカバーしました。いずれもネットショップで購入した既製品。モデルハウスのエクステリアの雰囲気を邪魔することなく馴染んでいます。

 

もともと見た目重視で室外機を隠すために設置した格子ですが、盗難防止にも役立っています。周囲に砂利を敷いたり、ゴロタ石で囲ったことも二重の盗難対策になっています。

室外機

警察庁の統計によると、2024年のエアコン室外機の盗難件数は3397件。5年前とくらべて約13倍の盗難件数です。室外機だけでなく、太陽光発電設備の銅線ケーブルやあらゆる公共物の金属などを狙った犯罪が横行。深刻な問題になっていたところ、2025年6月、金属盗対策法が成立したことがニュースになりました。

犯行使用のおそれが大きい規制対象用具を、正当な理由なく隠して携帯することが禁じられ、金属くず買取業者に対する規制も強化。都道府県公安委員会への営業の届出が義務付けられ、買受時の相手方の本人確認も義務とし、盗品由来の疑いがある場合は警察官へ申告しなければなりません。違反した場合は罰則・罰金が科されます。

室外機

室外機

さらに10月1日には古物営業法についても改正案が施行。これまで、対価の総額が1万円未満の取引について本人確認義務が免除されていたエアコン等の室外機やグレーチング・電線が、免除対象外となりました。取引金額にかかわらず、買取時の本人確認が義務とされたのです。

この関連ニュースに初めて触れたとき、「室外機を盗んでどうするんだろう…金属狙いかな」とは想像できましたが、それでも「買取業者が本人確認するでしょ?すぐつかまるでしょ?」くらいに思っていました。今年、法が整備されるまで、本人確認不要な場合が多々あったとは。法のスキが狙われていることがよくわかります。

金属の換金が難しくなったとはいえ、室外機の盗難がゼロになるとは思えません。油断は禁物です。

エアコンを使わない時季、そう、今の過ごしやすい季節に盗難にあうと、「盗られたことに気付けない」かもしれません。怖ろしいことに、室外機がなくなっても、エアコン自体は動く場合があるそうです。被害の発見が遅れてしまいます。

室外機

すでに設置されている室外機に対して、今すぐできる盗難対策は
・カバー・フェンスを設置する
・金属チェーンやワイヤーロックで壁などに固定する
・防犯カメラ・人感センサーライトを設置する
・周辺に防犯砂利を敷く

 

人目につかずに短時間で盗むことを考える泥棒に
「時間がかかりそう」「防犯意識が高そう」と思わせることが防御策になります。
どれも導入しやすい方法ですが、できれば二重、三重にしたいところ。
防犯カメラは、たとえダミーだとしても、無いよりはあった方が防犯効果が見込めます。
設置場所によって対策も変わります。周辺環境に応じて工夫しましょう。

 

盗難被害にあったときの心のダメージは相当なものです。お金の損得だけでは済みません。
悪意をもった人が自分のテリトリーに入り込んだ…想像するだけでも背筋がヒヤリとします。

 

備えが肝心です。
日頃からエアコン室外機が盗難対象になりうる、という意識を持って、わが家がターゲットにされないよう、盗難対策を講じましょう。

室外機

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