雨楽な家 URAC MODERN雨楽な家 URAC MODERN

雨楽な家BLOGBLOG

2023.12.13

どっしりとした大黒柱の立ち姿

紅や黄に色づいた樹木たちのグラデーションが目を楽しませてくれる、一年で最も美しい黄金色の季節。イチョウの木が黄色く染まり、初冬の柔らかい陽ざしに輝いています。落葉樹はすべての葉っぱを落とす寸前の風情がいいですね。

 

日本の「街路樹」のうち高木だけの本数ランキングを調べてみると、1位イチョウ、2位サクラ、3位ケヤキ、4位ハナミズキ、5位トウカエデだとか。紅葉や黄葉の美しい落葉樹が根強い人気です。

大黒柱

 

四季を彩る樹木は、初夏に繁る青葉も、秋に色づく紅葉も、冬を耐える裸木もいいけれど、
何より魅力的なのは、大地にどっしりと根を張り、まっすぐ天に向かう孤高の立ち姿。
その姿を住まいの中に求めるとすれば「大黒柱」ですね。
というわけで、今回のテーマは「大黒柱の立ち姿」です。

 

大黒柱

こちらの「雨楽な家」は玄関ドアを入ると細長い土間。上空は吹き抜けで、突き当たりに縦長の窓、左手に木格子の窓と上部にも窓、壁面収納もたっぷり。自然光のふりそそぐ明るい土間です。

右手手前は和室へ、右手奥はリビングへの上がり口で、普段は障子を立てています。その真ん中にドンと太い桧の大黒柱が立ち、訪れる人をウェルカムしてくれます。

大黒柱とは、日本の木造建築で重要な役割を担う柱であり、最も断面積が大きく太い柱です。土間と座敷の境目に立てることが多く、構造的にも意匠的にも住まいの「かなめ」となります。

 

「雨楽な家」では土間と床上の境に桧の大黒柱を立てることが多々あります。大黒柱がどっしりと存在感を示し、家族のおだやかな暮らしを見守っているかのようですね。

 

次に立ち位置を90度変えて、リビング側から同じ大黒柱を見たのがこちら。大黒柱の向こうに土間が見えます。ここから見る大黒柱は、中央が縦に割れていますが、これは「背割り」と呼ばれるものです。

背割りとは、乾燥収縮による割れを防ぐため、柱の背に、つまり柱の裏に、樹心に達する切り込みをあらかじめ作っておくことです。背割りがあることで、木の中心まで乾燥し、柱の表や他の部分に無駄な割れが発生するのを防ぐ効果があります。

大黒柱

背割りは通常、壁の中に隠れますが、大黒柱のように
四面を露出させる柱の場合は、柱の裏の背割りが目に見えるというわけです。
背割りは柱を構造的にも意匠的にも末永く維持するための大切なしかけです。

 

こちらの「雨楽な家」は玄関ドアを入ると目の前に大黒柱がそびえます。土間がL字型で、その角に大黒柱がどっしり立っているので、存在感がさらに際立ちますね。

大黒柱の名前の由来は、一家の繁栄をつかさどる「大黒天」からきているとか。大黒天は「七福神」の一つ。大黒頭巾をかぶり、大きな袋をかついで米俵に乗り、打ち出の小槌を振り、五穀豊穣、商売繁盛などの「福の神」とされている縁起の良い神様です。

「雨楽な家」では大黒柱はもちろんのこと、桧の無垢材をふんだんに活かしています。桧はシロアリや腐朽菌にも強いため、柱のほか、土台、大引などの床下まわりや、水まわりにも安心して使用できます。素足が触れる床板も桧の無垢材ですから温もりを感じます。

桧材は材質が緻密で、なめらかな肌ざわり。狂いが少なく、強靱で耐久性に優れ、加工しやすいという特性があります。色、つや、光沢が美しく、芳しく、時の経つにつれ味わいを深めてゆきます。

どっしりと立つ大黒柱を眺めつつ、桧の香るリビングで冬の柔らかな陽ざしを浴びながら、家族みんなで森林浴を楽しんでみませんか。

大黒柱

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