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雨楽な家BLOGBLOG

2024.04.24

杉とひのき。どちらがお好み?

ものを手作りすることが大好きです。老眼を自覚し始めたウン年前、
興味があることは手元がよく見えているうちにすべて体験する!と決意しました。
手作りワークショップの募集を見かけると、積極的に参加するようにしています。
興味が続けば習い続け、1回で満足できてしまうこともよくあります。

 

このたび、家具職人さんによる「木の手作りスプーン教室」に参加しました。せいぜい鉛筆削りレベル、木工下手の私。刃物で指を削って流血したらすみません等とぶつぶつ考えながら教室に臨みました。しかし作業台に刃物が見当たりません。生徒の中には小さなお子さんも。今回の教室は、すでに荒カットされてスプーンの形になっている木材を、サンドペーパーを使って自分好みの形に整えていく、という、私の木工スキルレベルにぴったりの教室でした。

サンドペーパーは3種類。荒目でざっくり形を整え、中目で木肌を整え、最後に細目で全体を磨きました。木の種類は「杉」とのこと。とてもやわらかく、荒目のサンドペーパーでゴリゴリ削れます。削れすぎて慌てることもあり、好みの形を迷い続けると木が無くなってしまいそうなほど。刃物がなくても大丈夫な理由がよくわかりました。好みの形が見えてきた頃には、自分も作業台も木の粉で真っ白。スプーンについている木の粉を拭い取り、仕上げにくるみオイルを塗りました。くるみオイルは硬化が早く、木製品のお手入れにぴったりです。木目がはっきりとでた、素敵な杉の木のスプーンができました!

杉

 

ひのき

この体験がとっても楽しかったので、もう一度作りたくなりました。家具職人さんの教室はいつも大人気、次のアナウンスも待ちきれない。
「そういえば、あそこで見たことある!」…と、木のスプーン手作りキットが100均のアウトドア用品コーナーにあったことを思い出しました。

 

早速「メジャースプーン」を購入。木の種類は「ひのき」。ほぼ四角い木材だったので、さすがにサンドペーパーだけでは無理だろうと、木工やすりとOLFAのクラフトナイフを用意しました。

 

いざ、「木のスプーン作り」ふたたび!
ざり、ざり、ざり。…硬い。ひのき、硬い。クラフトナイフ、ほんのちょっとずつしか削れません。木工やすり、まったく歯が立ちません。
杉スプーンはサンドペーパーだけで成形できたのに、ひのきは無理、スプーンの形になるのはいつのことやら。
仕方なく、のこぎりを使っておおまかに切り出し、四角い木材から20パーセントくらいスプーンに近づきました。
そして再度トライ!クラフトナイフでひたすら地道に削り、もう何日いじったかわからないくらい削り倒し、途中飽きてきて、また思い出して削り出し…という日々を3か月送りました。

 

そしてようやくここまで成形できました!長かった…。
ひのきを削るのは結構な手間でしたが、かわいいメジャースプーンができました♪

ひのき

 

杉とひのき。どちらも日本原産の常緑針葉樹で、「雨楽な家」で頻繁に登場する、建築木材の主役ツートップです。
ふたつの木の違いを、このたびの「木のスプーン作り」をとおして理解しました。
「杉は軽くてあたたかみがあってやわらかく、傷がつきやすい」「ひのきはきめが細かく硬く、水に強い」とは
よく耳にする特徴です。なるほど小さなスプーン用の端材でもそのとおりでした。
やわらかい杉のスプーンは口当たりがよく、硬いひのきのスプーンは耐久性に優れていて、着色しにくいと感じました。

 

「雨楽な家」「リノベな家・景」のモデルハウスや建物見学会では、ぜひ直接
木に触れて、肌感覚で「杉」と「ひのき」の違いを味わってみてください。
同じような無垢の木でも、手触りや風合いが異なることに気がついていただけると思います。
私は杉が好きになりました。あなたのお好みは、どちらですか?

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