丸太を活かした「雨楽な家」


約500年前に建てられた住宅

昔から日本の住宅の構造材には多くの木材が使用されてきました。
今と比べて加工技術が乏しいので柱も角材でなく丸太が使われました。

特に横材として使われる梁などは荷重に耐える強靭さが求められ、材も太くなり存在感がありました。

しかし最近では丸太の乾燥や加工の難しさもあって、角材が多く使用され、丸太を見ることは少なくなりました。

現在の木造住宅に使用される角材は、構造材も羽柄材も造作材も原木の丸太から用途に応じて取っていきます。1本の丸太から多くの建築材料が取れるので、丸太をそのまま使うのは今では贅沢品にもなっています。


約120年前に建てられた住宅

棟木や大黒柱に丸太のある「雨楽な家」


棟木に丸太を使った「雨楽な家」

「雨楽な家」の構造材は角材を使いますが、中には丸太を部分的に使いたいというお施主様もいらっしゃいます。

先日完成した「雨楽な家」のお施主様は、大黒柱と梁、棟木に丸太を使われました。丸太の材種やサイズなど、材料の選定には、お施主様にも同行していただき、納得の上で決断されたので、完成後もとても満足しておられます。

現在打合せ中のお客様も住宅の一部に丸太を使いたいとのこと。25年前の住宅建築の際も梁の一部に丸太を使われ、25年経っても丸太の存在感を気に入っておられます。

丸太は加工技術がなければ施工できません。「雨楽な家」を長年施工して高い技術力のある会員工務店だからこそできるプロの仕事です。


大黒柱と梁の丸太が見事な「雨楽な家」