よくわかる!「雨楽な家」の屋根

雨楽な家

「雨楽な家」はシンプルな切妻屋根(きりづまやね)を標準としています。
では切妻屋根とはどんな屋根でしょうか?

切妻屋根とは、本を半分開いて伏せたような形の屋根です。
「妻(つま)」とは、建築で「三角形の壁の部分」のことを言いますが、切妻屋根は「屋根の山形」を「直角」に切断して「妻」を出した屋根のため「切妻屋根(きりづまやね)」と呼ばれています。屋根の最も高い所を棟(むね)といい、棟に平行な面を平側(ひらがわ)、棟に直角な面を妻側(つまがわ)といいます。

切妻屋根

切妻屋根は、施工コストが低い上に実用性も高く、雨漏りなどの
心配も少ない屋根の形になります。初期費用はもちろん、将来的にかかる
メンテナンスコストも低く抑えることが出来ます。
「雨楽な家」では、切妻屋根の軒とけらばを深く出し、陰影のある外観をつくります。
けらばとは、妻側の屋根の端の部分のことをいいます。
軒とけらばを深く出すことによって外壁のいたみを少なくする効果もあります。

「雨楽な家」でよく使われる瓦は「いぶし瓦」です。
いぶし瓦は、粘土をプレス成形し、高温で瓦を焼き上げた後に空気を遮断し、
蒸し焼きにすることで、独特の輝きをもつ銀色になります。
独特の光沢が美しく、建物に風格と気品を与え、自然な味わいを長く楽しめます。

瓦屋根は日本の自然環境にマッチし、夏場は強い日射しから住まいを守る
断熱性能があり、反対に冬場は上空の冷気を遮断し室内で暖かく過ごせます。
また遮音性が高く、雨の音が聞こえにくく静かな居住性が確保できます。
端正な瓦屋根は世界に誇る日本の建築文化の象徴です。
瓦屋根の文化を次世代につなげたいと願っています。

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