共働き夫婦の家のポイントとは
「夫は外で働き、妻は専業主婦」というサラリーマン夫婦の図式は大きく変化し
「ともに外で働く共働き夫婦」が当たり前の時代になりました。
「共働き夫婦の家」を考えるときに大切なコンセプトは「女性目線の家づくり」。
①子育て上手、②家事上手、③収納上手の3点のポイントを考えてみましょう。
①子育て上手
親子で一緒にすごす時間や空間を意図的につくることが大切です。
食を中心に家族が集い、宿題や読書の場となる共用スペースを設け、オープン空間や吹き抜けで互いの気配をいつも感じられること。
男性も育児休暇を堂々と取り、子育てを楽しむこと。それがコミュニケーションを深め、子どもの自立心を育てます。
②家事上手
キーワードは「ワークライフバランス」。
仕事と家庭の調和を保つこと。家事が短時間で効率的にできること。
家事動線が短いこと。家族が家事を分担できること。
天候に左右されない物干し場があること。
主婦に負担が集中しないことが大切です。
わずかでも自分の時間をつくり、心にゆとりを持つことが明日の活力につながります。
③収納上手
日常生活のなかで、家族みんながストレスなく整理整頓できることが大切です。
収めるモノの形状や容量、使う頻度まで配慮した充分な収納力と、モノに応じた収納の考え方。
それに「家族が使う場所に必要なモノがいつもあること」がポイントです。
使い勝手のよい利便性の高い収納は、住まいを美しく保つ秘訣でもあります。
間取りから収納棚、道具に至るまで気をくばることで
共働き夫婦が暮らしやすい機能的な住まいになり
家族が助け合い、心ゆたかな毎日を送ることができます。
生涯にわたり住む家は、夫婦がいつも笑顔で仲よく暮らせる家。
家族が一緒にいることの大切さを知る「場づくり」と
家族の思い出をきざむ「時間づくり」を大切にしたいものです。