打ち水で夏を涼しく

打ち水のイメージ1

「家のつくりようは夏を旨とすべし」と
徒然草で兼好法師が説きました。

昔は梅雨が明けると、すだれや風鈴、うちわを出して夏じたく、
朝顔で日陰をつくり、蚊とり線香を焚き、夜は蚊帳(かや)をつりました。
金魚鉢の水の動きに涼を感じ、床をはしる涼風に喜んだものです。

「打ち水」でひんやりした空気の流れをつくる

夕方には玄関先や植栽に打ち水。
すると気化冷却により温度が下がり、ひんやりとした
空気の流れが発生して、涼を得ることができます。
夕涼みに打ち水は欠かせません。

しかし近頃はアスファルト道路沿いにエアコンの室外機が並び、
ヒートアイランド現象に悩む都会では、そんな風情もありません。

ところが、2003年8月に「大江戸打ち水大作戦」というイベントが
東京で行なわれると、約34万人が参加し話題になりました。

今年も全国各地で「打ち水」大作戦

それ以来、各地で「打ち水大作戦」が夏の風物詩になっています。
今年も7月後半から1か月間、打ち水強化月間です。

ルールは雨水や二次利用水を使うこと。
水は大切な循環資源ですから、お風呂の残り水などを
利用して一斉に打ち水をするのが決まりです。

打ち水の輪は日本だけでなく今では世界各国にひろがっているとか。
雨水をためて「打ち水」で夕涼みしてみませんか。

打ち水のイメージ2