真壁の家で木に触れる日々を

木造軸組工法には「真壁」と「大壁」の2種類あります。真壁とは、構造体である柱や梁を表から見えるように仕上げた造りのこと。大壁とは、柱や梁を壁の中に隠した造りのことです。

真壁では柱や梁が露出しているので、木が呼吸できます。無垢の木には吸放湿力があるため、室内の湿度の高いときは木が湿気を吸い取り、逆に湿度が低く乾燥するときは木が湿気を放出し、室内の湿度を調整してくれます。ですから一年中快適な空気感です。

さらに、柱が空気に接しているため、良く乾燥し、良い状態を長く保つことができます。つまり、建物の耐久力が増して、長持ちするというわけです。

真壁の家

真壁と大壁

真壁の家

温暖多湿の日本の気候風土には真壁が最適です。歴史を振り返っても、書院造りや数寄屋造り、社寺仏閣、一般家屋などで、真壁が普通に用いられてきました。

ユネスコの評価機関は、日本の伝統的な木造建造物を受け継ぐための技術「伝統建築工匠の技」を、「無形文化遺産」に登録するよう勧告しました。建築職人の技が国際的に認められたわけです。

ユネスコへの提案にあたっては、木・草・土などの自然の素材で、地震や台風に耐える構造と、日本ならではの建築空間をつくり出した技術の価値が強調されました。

木造軸組、真壁の住まいは世界に誇る伝統建築です。
子どもに木のおもちゃが良いように、木の柱や床板に
触れて成長する子どもは、感性豊かに育つといわれます。

真壁の住まいで、無垢の木と自然素材に触れながら、
本物の質感や構造美を日々楽しみませんか。