日本古来の木組み技「格子戸」の魅力

町家

格子戸とは、細い角材を縦横に並べて格子状に組んだ引き戸や扉をいいます。
元々、京都の町家で流行り、そこから京と江戸を結ぶ中山道などの
宿場町を中心に全国各地へと広まったとされています。
この格子戸を住宅に用いることで、外観の印象を変えることができます。
木製の格子戸は目立ちますが、それでいて落ち着いた雰囲気があり、高級な印象を与えます。

格子戸

最近は、玄関(土間)のスペースにウォークインクローゼットを設けるケースが増えています。この場合は格子戸の活用がおススメです。
空間の仕切りに格子戸を用いることで完全に隔離するのではなく、ゆるくつながった関係を作り出すことができます。
閉塞感がないまま目隠しができるので狭苦しい感じはなく、通風や採光も確保できることが大きなメリットと言えると思います。
また、格子戸は実用性のある装飾品として和の風情に富んでおり、ほっとする安らぎの空間を生み出します。