子どもと一緒に成長していく家
注文住宅を新築した世帯主の年齢は、30代が45%。平均年齢は39.5歳といわれます。住宅ローンの完済年齢の上限は75~80歳なので、返済期間35年とすると、40歳までに家を建てるのが理想的ですね。
初めて結婚する「平均年齢」は、男性31歳、女性29歳ですが、初婚の「ピーク年齢」は男性27歳、女性26歳だとか。「平均」と「ピーク」でこんなに違いがあるとはびっくりですね。
そして母親の第一子平均出産年齢は30歳。国交省によると、新築時の注文住宅の居住人数は4人が33%、3人が29%、2人が19%だそうです。
以上のことから、注文住宅を建てた人の多くは、20代後半で結婚し、30代前半で子どもを出産し、30代なかばから40歳直前で家を建てる、というのが平均的。といっても多様性の時代ですから平均値を求めることに何の意味もありません。
土地も建物も入手するとなると、大きなお金が必要です。建築費は少しでも削減したいのが本音。そこでお勧めしたいのが、「子どもと一緒に成長していく家」です。
家を建てる時はつい「今」の暮らしだけを考えがちですが、10年後、20年後、30年後の家族の変化をイメージすることがとても大切です。
新築時は親子一緒に一つの部屋で寝起きし、子ども室の間仕切り壁は設けず、オープン空間にしておき、コストを抑えます。子どもが小学3年生になった頃に、可変性のある間仕切り収納家具などで子ども室をつくればいいのでは。