水に強い桧材の底力
ひなびた温泉宿の湯けむりの中で、桧風呂に肩までつかってのんびり。体の芯まであったかくなって思わず鼻唄。桧の香りが立ちのぼって夢心地。
桧材は水や湿気に強いので、昔から風呂桶、つるべ、まな板などに利用されてきました。材質が緻密で、肌ざわりがよく、耐久性に優れていることに加え、防腐効果があるためです。
水に強いので水まわりの床にもおすすめ
森へ行くと清々しい香りに包まれますが、香りの元は樹木から放出される「フィトンチッド」。樹木はこの物質を発散して有害な微生物を退治し、空気を浄化しています。
桧は家の柱や床板に生まれ変わったあとも、フィトンチッドを出しつづけるため、シロアリや腐朽菌を寄せつけません。ですから、土台や大引など床下まわりには桧材が最適。
桧材は強靱で狂いが少なく、加工しやすいため、建築材料としてベストです。色、つや、光沢が美しく、かぐわしく、年月とともに味わいを深めていきます。