杉材は温かく素朴な味わい

リビングルームの吹き抜けを見上げると
こんな景色がひろがってのびのび気分。
井桁の梁は太い杉材、天井も杉板張りです。

杉材は強くて加工しやすい材料なので
「雨楽な家」では梁や天井材、壁材などに
国産の杉材を有効活用しています。

杉丸太の断面の中心に近い赤褐色の部分が心材で、外側の淡い黄色の部分が辺材。杉は心材と辺材の差が明瞭で、両者が縞模様に現れた材を「源平」と呼びます。

日本は国土の3分の2が森林で、そのうち40%が人工林。人工林の44%が杉の森林です。

2016年の国産材生産量の樹種別の割合は、杉が57%で第1位。桧が12%、カラマツが11%、広葉樹が11%。杉が断トツですね。

自然のエネルギーに満ちた杉の部屋

この家の床と壁には杉の厚板を張りました。
素足になると温もり感が足裏に伝わります。

真ん中の大きな座卓は厚い杉の一枚板。
本物だけがもつ自然素材のエネルギーが
リビング空間に満ちあふれていますね。

杉材は桧材に比べて柔らかく、調湿性が
高く、素朴な味わいを楽しめる材料です。
桧が繊細優美であるのに対して、杉は
質実剛健といったイメージです。

伐採の好期を迎えた国産の杉の木を
有効活用して「自然素材の家」を建てる。
これが環境を守るベストな選択です。