小さいころは秘密基地が大好きで大好きで、
そりゃもうそこら中に秘密基地を作りまくりました。
自宅の庭から始まって、河川敷、林の中、
そして、あろうことか他人の家の裏山にまで。
今思えばずいぶんと大胆なことをしたものですが
当時は不思議と何も言われませんでした。
数人の子供達が集まってワイワイやっている訳だから
当然、家主さんも気付いていたでしょう。
けれど、傍目にはどう見ても丸見えの“秘密基地”を
僕らがあまりにも真剣に作るものだから
あえて見て見ぬフリをしてくれたのだと思います。
おかげで秘密基地の想い出は楽しいことばかりで
設計をする時もあのワクワク感は大切にしています。
高橋健二