『140年前の棟上げ』

明治6年に文部省が子どもたちのために刊行した
教育錦絵の中の「棟上げ」の錦絵です。

大工さんと鳶(とび)職人さんが協力しあい
人力で柱を立て、梁をかけているようすが
生き生きと描かれています。
足場には細くても丈夫な杉丸太が使われ
わら縄で結んで固定されています。
木造軸組の家は日本の気候風土に最適な家として
昔々から連綿と住み継がれてきました。
「雨楽な家」によって私たちは職人さんの手仕事を
次代の子どもたちに伝えたいと願っています。
(錦絵は筑波大学付属図書館HPを引用しました)

荻野

 

『秋の夜長…』

受験生の三女が最近、ダイニングテーブルで勉強をします。
どうもその理由は、自分の机は散らかっているから・・・。
我が家のダイニングテーブルは部屋の広さの割りに
大きすぎて、時には邪魔に感じるのですが、
父の手づくりの年季のはいったテーブルです。

テレビはついてるし、お姉ちゃんたちがワイワイうるさいし、
集中できないだろうと思うのですが、
本人は全く意に介せず。

まぁ、それぞれが自分の部屋にこもるより、
テーブルの廻りに集まる方がにぎやかで楽しいですよね。
三女のおかげで例年と違った秋の夜長を過ごせそうです。
でも、勉強も頑張ってね・・・。

入江

『素材とデザイン』

デザイン家具や雑貨を見たり探したりするのが好きで
オンラインショップ巡りをよくしています。
その中でお気に入りを見つけて手に入れる事を目標に
仕事をがんばる、ということもしばしば。

つい最近、お気に入りのサイトで紹介されていた
「WASARA」がとても素敵でした。

紙でできた器で、基本的には使い切りですが
素材には竹や葦、さとうきびの絞りかすでできた
パルプを使い、資源の有効利用にもつながる様です。
デザインも「和」が名前につく様に日本の精神や技巧
美意識を継承している、シンプルかつ美しいものです。
コンセプトを読んでいるとどこか『雨楽な家』に
通じるところがあるなと感じました。

種類もいくつかあって使い勝手も良さそうです。
欲しい物リストにまたひとつ加わりました。

写真は公式サイトのトップページです。

中村

『モリカゲシャツ』

モリカゲシャツ」という、シャツ専門の
ブランドがあるそうです。
京都本店、またはネット通販での販売のみ。
新作はほぼ毎回2時間で売り切れ状態だそうです。


「エキサイト イズム」より引用

そんなに人気があるのに、
なぜ大量にシャツを作らないのか。

ちょっと足りないくらいのものを持っている
という所有感みたいなものが
お客さんにとってのよろこびだと思うので
シャツというモノを通じて、
人と人が出会ってからんで、
それがまたグーッと、僕たちのとこに戻ってくる、
そういうのも面白いんですよねえ。
と、代表の森蔭大介さん。

『雨楽な家』が一軒建てられる際も、
いろんな人たちが関わって、
たくさんの人たちに見守られ、期待されながら、
造りあげられていく。

個性溢れる『雨楽な家』を通じて、
人との関わりや、一つのモノを大切に使い続ける
大切さを学ぶこともできるんですね。

日野

『ヒノキのまな板』

ヒノキは水に濡れても乾きやすく
抗菌作用があるため、古くから
まな板に使われてきました。
新しいヒノキのまな板を
自宅のシステムキッチンの下に
入れて置いたのですが
一晩で嫌な匂いがなくなったことに
びっくりしました。
ヒノキに消臭作用があることは知っていましたが
実際の効果に改めて感心しました。
『雨楽な家』では柱と床にヒノキが使われているため
快適な香りの空間が楽しめると思います。

鈴木

 

『桧のオブジェ』

先日、会員工務店さんから送られてきた施工写真の中で、
床の間や下駄箱の上にある飾りものに
思わず目が留まりました。
早速、電話で尋ねてみたところ、以前から
「雨楽な家」に似合う手づくりの新築祝いを作りたいと、
構想だけは練られていたようですが、
気恥ずかしさばかりが先に立ち、
なかなか実現しなかったようです。

材料は、薄くスライスした桧材と同じく桧の板材に竹。
家の中に庭が潜んでいるようにも見えます。
施主さんと共同作業で製作された力作は、
ほぼ丸一日を費やし、ようやく完成。
思わず歓喜の声が家中に響き渡ったとのこと。
筆で書かれた「楽」のひと文字は
OB施主さんの好意によるもので、
「雨楽な家」を建てると決めた時から何度も
OB施主さんの自宅を訪ねて家づくりの相談。
既に家族ぐるみのお付き合いも始まっているようです。

高橋 真

 

『心落ち着く場所』

居るだけで心落ち着く場所・・・
私は山口県の岩国の錦帯橋近辺がそれにあたります。

岩国と言えば錦帯橋で有名ですが、その他にも長屋や武家屋敷、
白蛇等でも有名です。
そんな岩国を歩くとき、私が必ず見るものがあります。
それは家伝の長光の刀を携えた佐々木小次郎像です。

なぜ岩国に佐々木小次郎像か?
佐々木小次郎は、錦帯橋河岸一帯の柳とつばめを相手に
「つばめ返し」を編み出したとされており、
その所縁あって像が建てられたとされています。

錦帯橋もいいけど、古い町並みや偉人の像を眺めながら
ぶらりとすることが私のちょっとしたリフレッシュ法です。

近藤

『伝統工芸にふれる』

広島の伝統工芸を体験してきました。
世界文化遺産の宮島には広島の伝統産業が体験できる施設があります。
そこに伝統的工芸品である「広島仏壇」の
金箔張り体験が新たに加わりました。

広島仏壇の特徴は漆塗りの上に金箔を真綿で押付けなじませていく
「箔押し」という技法が主流となっています。
今回の金箔張り体験では漆塗金箔押部門の伝統工芸士が
講師にあたり、鉛筆に金箔を張る体験ができます。

ちょっとした息でも飛んでいく繊細で薄い(0.1ミクロン)金箔を
鉛筆に張る作業は思っていた以上に難しく
単純な作業の中にも職人の技を感じました。

作業工程は短いですが、広島の伝統工芸を知り、
師の技に触れ、師の話を聞けたことは子供たちにも
大変良い経験になったと思います。

村上

『雨天決行』

先日、ご入居宅からのご相談で
「子供が網戸を破ってしまった」との事。
張替えの方法を伝授する約束をしたのですが、
約束の日は朝から雨模様・・・
でも、土間スペースを作業場所にして
予定通りに行う事ができました。

土間は、多目的な空間。
昔の人々は
土間で雨天の際に農機具や漁具の手入れをしたそうです。
現代では
そのような生活様式ではありませんが
雨の日でも家族を楽しませてくれる絶妙な空間です。

内藤

『暑さ寒さも…』

彼岸までとはよく言われますが、
今年の夏はそれほど暑さが厳しくは無かったように思います。
むしろ冷夏で、農作物の収穫が心配されるような年でした。

私の実家は埼玉にあるのですが、
いつもなら30度以上あるのではないかというような
夜も今年は無かったようです。

それでも前々から言われているように地球の温暖化が
進んでいることは確かです。

『家の作りやうは、夏をむねとすべし』
徒然草のある一節です。
中世から家作りの基本は夏向きに作るべきだと
考えられていたのには感慨深いものがあります。

写真はこの季節曼珠沙華(彼岸花)で有名な埼玉県の巾着田です。
Wikipediaより引用

小竹