『路地裏』

先日、カメラを持って少し遠出をしました。
古い建物が残る場所で雰囲気があり
なんだかわくわくしました。
なかでも細い路地裏を見つけると
ちょっと入ってみたくなりました。
 
私はお寺や神社がある商店街のすぐ側
建物が割と密集した場所で育ったので
小さい頃はどこかにつながって
いそうな路地裏を見つけては
ちょっとした冒険を楽しんでいました。
今は人の敷地に入っちゃ悪いし・・・
なんて気後れでなかなかできませんが
まだまだ残る漆喰と木壁でできた
路地裏を冒険してみたいですね。

中村

『建築資材を上手に使う』

見学会などでたまに目にするコルクボード。
「雨楽な家」のように室内の壁仕上げが左官職人による塗り壁の住宅では
掲示板代わりに使用しているケースが多いようです。
 
このコルクはブナ科のコルク樫の表皮を加工して作られており、
はぎ取られた表皮は10年程度で再生し
伐採されることなく使用される優れものです。
断熱性能、防音性能に優れた自然素材で
壁の仕上げ材だけでなく、床の仕上げ材や断熱材など
建築資材として多種多様に利用されています。
 
先日訪問したお宅では、子供室の腰壁に使用。
部屋の雰囲気も変わり、掲示板としての活用もできる
よいアイデアだと感じました。

村上

 

『土を焼く』

陶芸に挑戦しました。
成形→乾燥→素焼き→釉薬→本焼き。
どの作業も初めてで、なにもかも物珍しく
作業前日はわくわくして眠れませんでした。
 
萩青磁・紅志野・白マット釉。
たくさんの色見本から、迷いに迷って選んだ釉薬です。
うまくかからず、四苦八苦しました。
 
そして完成した、器…のようなもの。
まったく予想できなかった完成像。
…なんていびつ。なんて不恰好。
でも、なんて愛しい…!
 
「重いし変!」と家族に笑われても、
直火・オーブンOKの優れもの。今日から早速
土の器を楽しみたいと思います。

向井

『雨を楽しむ人』

子供の頃に見たTVアニメでお馴染みのムーミン。
北欧ブームの最近では、おしゃれな雑貨や食器の
絵柄としても人気です。

ムーミン展でトーベ・ヤンソンの原画を観ました。

モノクロの小さな絵には 雨、風、霧、光、水など
自然現象が豊かに表現されています。
ペン1本とインクによるその見事な描写力には
思わず目を見張りました。

フィンランド湾の小さな島での不自由な暮らしを
愛したという風変わりで偏屈な女性トーベ。

雨の中を歩くスナフキンの絵が気に入り買い求めた
「ムーミン谷の11月」という洋書には
全部で5点もの雨降りの挿絵がありました。

北欧にも雨を楽しむ人がいた事を知り嬉しくなりました。

坂井


F.S.G BOOKS 挿絵 より

『オリジナル家具』

現在建築中の「雨楽な家3×5」モデルハウス(広島市)では、
無垢材を使用したオリジナル家具を多彩に計画しています。
これまでもいろいろな木製家具を提案していますが
もっと機能的でシンプルな造作家具を作ってみたい。
 
この日は、
空間デザインで有名な〝長谷川矩祥氏〟のもとを訪ねました。
インテリアと居住性についての熱いお話を聞く事が
できたので大変勉強になりました。
造作家具についても
アドバイスと力添えを頂きました。
 
毎日使うインテリア家具
既製品で性能や使い勝手の良いものもありますが
あえて、オリジナル家具を利用するのも
住まいづくりの楽しみだと思います。

内藤


(写真:長谷川氏との打合せにて)

『軒の深さ』

昔からある日本の住宅には深い軒のものが多く見られます。
 
深い軒は雨水から建物を守るほか、夏の暑い日差しを遮る役目もあるため、
日本独自の気候と相まって多く取り入れられています。
 
中でも社寺建築では「二軒(ふたのき)」といい、
さらに軒を伸ばすため垂木が二重に施されています。
下段の垂木を「地垂木(じだるき)」、
上段の垂木を「飛檐垂木(ひえんだるき)」といい、
軒高が低くならないよう勾配を調節しながら
軒を深くする工夫がされています。
 
構造のみならずその意匠の美しさに古の匠の技を感じます。

小竹

 

『走るアート』

益田市にある島根県立石見美術館で
60年代~70年代を最先端のデザインで
疾走していた名車14台が展示されていました。
 
なかでも圧巻は、映画OO7にも登場した
トヨタ2,000GT。日本車の最高傑作のひとつです。
他にも当時の日産フェアレディ
マツダコスモスポーツが強い個性で
存在感を醸し出していました。
 
「雨楽な家」で暮らす人たちの中にも
車やバイク好きの人の多くは
土間を駐車場にしつらえ、リビングから
眺めて楽しんで暮らします。
 
コストや性能を追求すれば
どれも同じような住宅になってしまいますが
暮らし方にこだわることで
「住むアート」が実現できるように思います。

高橋 真

『土に還る』

京都の嵯峨野を歩いていると
すばらしく年季の入った家に出会いました。

外壁の杉板がなかばはがれ落ち
中の土壁がいい色を見せています。
木枠の窓にもはんなりと風情があり
窓ガラスがにぶく光っていました。
自然の素材はいつか土に還るという
自然界の営みを感じてうれしくなり
またひとつ宝物を見つけた思いで
しばし見とれていました。

荻野

『陽の光』

うちのベランダに「小さなエコ」があります。
ソーラー発電の簡単な小さな照明です。
シンプルでかわいいデザインとカラー、
手頃な価格に引かれて購入しました。
 
この照明は太陽光でなければ充電できません。
日中部屋の蛍光灯に当てていてもダメなので
1日の最初にベランダに出て光に当てる様にしています。
ときどき忘れてしまいますが…。
 
1日の始まりに陽の光を浴びると気持ちのいいものです。
それに、体内時計が正確になり体にも良いそうです。
 
木の薫る吹き抜けや広いバルコニーは
陽の光を浴びるにも
より一層気持ち良さそうですね。

中村

『菜の花』

春の訪れをいち早く知らせる菜の花。
「雨楽な家」の完成に合わせて満開です。
写真ではお伝えできませんが
花の香りもいっぱいです。
 
完成見学会に訪れた方は
部屋の窓からきれいな黄色い花畑が
見えることに感動されていました。
菜の花は食用にも観賞用にもなり重宝されます。
 
自然の風景に溶け込む「雨楽な家」をますます増やして
日本の景色を創造するお手伝いをしたいと思います。

鈴木