『雨の日には・・・』

夏休みに入り、我が家の小学生の息子達は
猛暑の下でも外で元気に遊んでいます。
そんな中、朝から雨の日がありました。
室内でエネルギーを持て余す息子達に
これは絶好と、課題の工作を提案しました。
 
『えぇ やるのー?』と初めは不満気味でしたが
こちらがせっせと準備を始めると
思った以上に興味津々の息子達でした。
 
小学3年生は牛乳パックで小物入れ
小学1年生は空き容器と紙粘土で貯金箱
気がつけば2人共夢中で創作し
それなりの作品ができました。
 
雨の日には雨の日の楽しみ方があります。
「雨楽な家」にご入居の皆さんは
どんな過ごし方で楽しんでいるのでしょうか。

国分

『風と遊ぼう』

真夏の外出に欠かせないのが扇子
テクテク歩いてやっと目的地にたどり着いたときなど
何はさておき扇子の出番です。
竹と和紙という素材はまさに和テイスト
折り畳むというアイデアは奈良時代に日本で生まれたとか。

何年も使い古した私の扇子
右は“風と遊ぼう”
左は“清風徐来 水波不興”の漢詩
“清風しずかに吹くが川面に波も立たず”
ニッポンの夏、扇子のしずかな風で
乗り切りたいものです。

荻野

『ノスタルジックに』

私の最近の楽しみは20年前に使っていた
ゴルフクラブを手入れしているときです。
最近のゴルフクラブはハイテク化が進み
使われる素材も様々ですが、
当時のウッドクラブは北米産の柿の木(パーシモン)が主流。
固くて反発力があり、なんと言っても
芯で捕らえた時の感触は最高です。
 
写真はオーダー用のサンプルを
特別にメーカーの人から譲ってもらったものですが、
今では大変貴重なものになりました。
どれひとつとして同じものがなく、職人さんの手仕事が見事です。
上達するごとに自分に合うよう手を加えたりすることも
もうひとつの楽しみでした。
本物の木でつくられた逸品は、
年が経つごとに愛着が湧いてきます。
20年後の「雨楽な家」が楽しみです。

高橋 真

『一家に一台!』

近年、環境に配慮した電気自動車に注目が集まっています。
 
そんな中、大手建材メーカーの新日軽より電気自動車対応の
コンセントBOXが発売されたようです。
まだまだ電気自動車を見かけることはありませんが
将来はこのコンセントBOXも一家に一台の
時代が来るかもしれません。
 
建築業界は厳しいときですが、それでも常に住宅は
進化し続け活路を見出そうとしております。
 
「創造とは、逆境の中でこそ見出されるもの」。
私の敬愛する建築家、故ルイス・カーン氏の言葉が
脳裏をよぎりました。

近藤


↑新日軽(株)HPより引用

『町家にご案内』

先日、愛媛からのお客様を広島の「雨楽な家・町家」モデルにご案内しました。
お母様と娘さんのお二人で前々から町家を見たかったとのことでした。
 
町家モデルは今年の9月で4年目になりますが、
それでも室内は杉のいい香りがします。
お客様もモデルに入ってから、
「いい香りね」と深呼吸されていました。
 
建て替え希望のお客様で、
現在の土地の形状が町家に合っているとのことで、
ぜひ、町家で建てたいとおっしゃっていました。
 
普段は設計の仕事が主で、
実際のお客様と触れ合えることがなかなかありません。
今回、急遽モデル案内とはなりましたが、
自分自身の勉強にもなりましたし、いい機会になったと思います。
 
見学をご希望の方はいつでもご連絡ください。

小竹

『きつねあらわる』

きつねがいます。もちろん野生です。
犬の散歩中、後ろをついてきました。
初めて見たのは20年前。同じく犬の散歩中でした。
「いたちにしては からだもしっぽも大きい…きつね??」
親に話しても信じてもらえないほど、
その地域では珍しいことでした。
 
それが近年、まるで野良犬のごとくあらわれ
畑の作物を荒らしたり、子猫を襲ったりと
困ることが増えてきました。
空き家に住み着いてしまったようです。
 
えさがないのか、その姿はやせています。
かわいいはずのしっぽも汚れて真っ黒。
餌付けするわけにもいかず、見守ることが精一杯。
 
きつねたちの自然の住まいを
取り戻すことはできないのでしょうか。

向井

『桧のまな板』

母の日に桧のまな板をプレゼントしました。
家でしばらく使っていたのがプラスチックの薄型のもので、
軽くて使い勝手はいいのですが
切るときに音がうるさかったり、
反りやすいのが気になっていました。
 
先日、私も桧のまな板を使ってみましたが
包丁が当たったときの小気味よい音と
刃の当たり、良い香りが心地良かったです。
母も気に入ってくれたようで、
大切につかってくれていました。
 
木の表面が傷んだときはかんなで
キレイにできますし、長く
役に立つ相棒になってくれそうです。
やっぱり自然素材の物は良いですね。

中村

『気になる建物』

いつもと違う道を通って素敵な建物を見つけました。
 
真っ白な漆喰の外壁といぶし瓦は土蔵の雰囲気。
アンティークなドアとロートアイアンの装飾。
屋根にはノートルダム寺院のようなガーゴイル。
壁に書かれた店名はBastille(バスチーユ)。
フランス料理店かな? いえ美容室でした。
 
ビルの谷間に取り残されたような場所に
そこだけ少し神秘的で静謐な空気が漂っていて
思わず足を留めてしまいました。
 
元々は平凡な木造の住宅が店主や設計者のセンス
とこだわりで見事に生まれ変った気になる建物。
 
最近ではRenovationと呼ばれる住宅のリフォーム。
制約が多いだけに造り手の腕の見せ所かもしれません。

坂井

 

『発想の転換』

最近はアイランドキッチンが人気ですが
困りものはコンロから出る油煙や匂いの排気、
と思っていたらこんな商品が出ていました。
「換気から清浄へ」をうたった
このIH空気清浄システムは油煙や匂いを換気するのでなく
空気を洗うという考え。まさに発想の転換で
「こんな考え方もあったのか」と驚きました。
 
ただし水蒸気は除去できないので
補助換気扇などの併用が必要です。
IHクッキングヒーターと一体になっているため
この空気清浄システムだけを付けることはできませんが
今後どのコンロにも対応できる商品が開発されれば
これまで以上にすっきりした空間が
実現するのではと期待しています。

村上

  
写真はサンウェーブ工業㈱のサイトより引用

『逆柱』

日光東照宮の陽明門。
陽明門には「逆柱」があることで知られています。
柱の中の1本だけ、彫刻の模様が
逆向きになっているため、「逆柱」と呼ばれています。
 
しかし「逆柱」は誤って逆向きに造られているわけではなく、
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という
伝承を逆手にとり、わざと柱を未完成の状態に
することで災いをさけるという、いわば魔除けのために
「逆柱」にしたとされているそうです。
 
鎌倉時代の「徒然草」には、
「完全なものは決して良くはない、それで内裏を造る時も、
必ず一ヶ所は造り残しをする。」とあり、
江戸時代には、家を建てる時
「瓦三枚を残す」と言われていたそうです。
 
昔の人たちはそういった俗信を信じて建築物を
造っていたのでしょうか。
ぜひ「逆柱」を見に日光東照宮に
足を運んでみたいものです。

日野


特集:魔除けの逆柱(日光東照宮)
<NIKKO JAPAN>サイトより引用