路地裏の錆びたトタン壁に出くわすと
いつものことながらドキドキして
思わずシャッターを切ってしまいます。
錆びたトタン壁のどこが好きかと聞かれたら
熱い日射や冷たい風雨にさらされ長い時を耐えてきた
トタン壁だけが持つことを許される「赤さび」が好き。
経た時間の重みを感じていとおしくなるから。
冬の斜光がハイライトとシャドーをくっきり際立たせ
トタン壁にシャープな絵を描いています。
こういう風景がどんどん失われていくのは残念ですが
だからこそ見つけたときのドキドキは
強くなるばかりです。
荻野