兵庫・伊丹市立美術館の「ソール・ライター展」へ
行ってきました。1950年代にニューヨークで活躍した
ファッションカメラマンですが、再び脚光を浴びたのは
2006年に未公開の作品群が発表された83歳の時。
自宅周辺のあまりに日常的なシーンを豊かな色彩で
大胆にとらえた写真集が注目を集めたそうです。
彼は画家でもあり、和紙を用いた水彩の抽象画が
写真と呼応して展示されています。蔵書の中には
北斎の浮世絵や清少納言の「枕草子」もあるとか。
そういえば白い雪道に赤い傘の写真は日本人の美意識に
通じるものがあり、隣の工芸センターの和の意匠の外壁は
ソール・ライター展の案内板と見事に調和していました。
荻野