山口県には歴史的に由緒ある建物が数多くあります。
その中のひとつ山口市の「菜香亭(さいこうてい)」に行ってきました。
明治初期に建築され、平成8年まで料亭として活躍した建物です。
鉄骨で補強されているところもありますが、昔ながらの力強い
小屋組や黒光りする床など和風建築の魅力が感じられる建物です。
政治の場としても利用された「菜香亭」の7つの個室には
多くの廊下と3箇所の階段が配置され、政治家同士が
顔を合わさず密談できる独特な間取り構成も必見です。
152畳の大広間には伊藤博文や佐藤栄作、田中角栄など訪れた
歴代総理大臣がその時々の思いを表した書が飾られており
長年愛され続けた建物であったことがうかがえます。
現在の場所には平成16年に移築され、山口市の管理となり
歴史や文化を通じた幅広い交流の場として利用されています。
誰でも気軽に見学できますので訪れてみてください。
村上