愛読書には必ず、最初に見開きするページがある。
雑誌でも月刊誌でも新聞でも…。私の場合、
「週刊文春」では『家の履歴書』コーナーにまず目を通す。
今月号では俳優の阿藤快が
「小田原の実家近くにあった祖母の古い日本家屋が
今でも僕の原風景」というタイトルで筆を執っている。
彼は「ぶらり途中下車の旅」の旅番組でもレポーターと
して活躍しているが、彼の個性が、過去の生き様と同じ
ように住まいからも影響を与えているような気がした。
原風景とは人や町の基底を形づくるものである。
どんな家でどんな人に育てられたかが大切なんだなあ。
丸山
イラスト 市川興一