『あたりまえのこと』

神戸のBBプラザ美術館で、堀尾貞治さんの
個展「あたりまえのこと〈今〉」が開かれました。
屋内の壁面には小さく丸めた色とりどりの広告チラシが
目地状のすきまにぎっしり詰め込まれて、ナニコレ?
木片やパレットなど身のまわりの小物に
毎日一色ずつ絵の具を塗り重ねたという
「色塗り」の作品は個性的すぎて目が点になりました。

屋外の踊り場 には無垢の木片を自由自在に組み立てた
「にわか彫刻」という名の作品が太陽光を浴びて
木と光と影の巨大な立体を構成していました。
一般市民も参加してみんなで創り上げた木の芸術です。
「ん? 工事中か?」「オモシロイネェ」とかささやきながら
木のにわか彫刻に足を止める通りすがりの人々。
自由を謳歌する木の立体は町中にさん然と輝きを放っていました。

荻野