『紅型』

沖縄復帰40周年記念として大阪市立美術館で開かれた
「紅型/琉球王朝のいろとかたち」の展覧会に行ってきました。
 
海、空、草、花、魚、鳥、虫などの自然をモチーフにした
多彩な文様が着物の上に力強く息づいていました。
18~19世紀の作品で素材は木綿か麻が大半、絹はわずか。
南国のまばゆい陽ざしに負けないあざやかな色彩は
天然の染料や中国渡来の顔料などで染められたそうです。
それぞれの文様の展示品の横に精緻な型紙も置かれ
紅型を作った人々の魂が宿っているかのようでした。
天然素材と手仕事から生まれた沖縄の紅型に
不屈の生命力や自然のエネルギーを強く感じました。

荻野