日光東照宮の陽明門。
陽明門には「逆柱」があることで知られています。
柱の中の1本だけ、彫刻の模様が
逆向きになっているため、「逆柱」と呼ばれています。
しかし「逆柱」は誤って逆向きに造られているわけではなく、
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という
伝承を逆手にとり、わざと柱を未完成の状態に
することで災いをさけるという、いわば魔除けのために
「逆柱」にしたとされているそうです。
鎌倉時代の「徒然草」には、
「完全なものは決して良くはない、それで内裏を造る時も、
必ず一ヶ所は造り残しをする。」とあり、
江戸時代には、家を建てる時
「瓦三枚を残す」と言われていたそうです。
昔の人たちはそういった俗信を信じて建築物を
造っていたのでしょうか。
ぜひ「逆柱」を見に日光東照宮に
足を運んでみたいものです。
日野
特集:魔除けの逆柱(日光東照宮)
<NIKKO JAPAN>サイトより引用