木像の仏様がやさしく微笑むポスターに惹かれて
「円空・木喰展」に行って来ました。
江戸時代の行脚僧として全国各地の寺社に数多くの
木彫の神仏像を残した円空と木喰。
荒削りの力強さの中に、静かな微笑をたたえる円空仏。
丸顔に柔和な微笑みを浮かべたユーモラスな木喰仏。
ノミ跡が生々しく残る木肌、ゴミとして捨てられそうな
木片に目鼻をつけただけの簡素な木端仏など
節、木目、割れ目など素材をそのまま生かした仏像たち。
木の生命が仏様として現れたような作品に
「木が笑う」※ という言葉を思い出しました。
(※木に割れが入る事を表す、大工さん用語です。)
300年の時を超えて微笑みかける木の仏像に
心癒された秋の一日でした。
坂井