『ちいさいおうち』

私の大好きな絵本「ちいさいおうち」が、
新聞の住宅記事に取り上げられていました。
 
静かな田舎に丈夫に建てられた小さい家。
しかし長い歳月の間に周りは高層ビルの大都会に。
ある日 施主の子孫に見つけられた家は
ジャッキで車に乗せられて田舎へ引越す事に・・・
 
今年生誕100年を迎える作者のバートン(アメリカ)は
自宅を移築した経験からこの作品を書いたそうです。
 
この家を建てた人は言いました。
「孫の 孫の そのまた孫の時まで、この家は
きっとりっぱに 建っているだろう。」
 
ここが、私の一番好きな台詞です。
 
「雨楽な家」も、こんな風に いつまでも皆様に
慈しまれますように と願います。

坂井


朝日新聞 2009年3月24日
   

岩波書店