『日本民藝館』

春爛漫の中、東京目黒区の日本民藝館を訪れました。
 
石塀、腰壁、ホールの床、長屋門の石瓦など
大谷石がふんだんに使われた重厚な白壁の和風建築。
館内に入ると、大きな吹抜けと階段が広がり
使い込まれた西洋家具が馴染む和洋融合の空間です。
 
河井寛次郎、濱田庄司の作品はもちろん、作者名の無い
手仕事の数々にうっとりと見入る多くの人々。
売店のレジには、けして安価ではない器、布、籠など
日用品を求める人が列をなしていました。
 
無名の職人の作った民衆の工芸品を「民藝」と名付け、
「美の生活化」を求めた柳宗悦の思想はすっかり普及し
日々の生活を愉しむ人が増えていることを実感しました。
旧柳宗悦邸(西館)の開いている時に再訪したいと思います。

坂井


本館
 

西館