雨楽な家BLOGBLOG
夏木陰をつくるシンボルツリー
最高気温が30℃以上の日は真夏日、35℃以上は猛暑日、40℃以上は酷暑日、
最低気温が25℃以上の夜は熱帯夜と呼べと誰が決めたか、暑さに名前が要るか?
とにかく「熱い!」
〝渓流の上に大きな夏木陰〟
この句は、高野素十(すじゅう)という、大正から昭和に活躍した俳人・医学者の作品です。
夏木陰が涼しげですね。じりじりと太陽に照りつけられる都会の雑踏をのがれ、山に入って渓流釣り。真夏の太陽も大きな木立にはばまれて、ここまでは追いかけてきません。
夏は木陰に入って強烈な直射日光をシャットアウトするのが一番。というわけで、今回のテーマは、「夏木陰をつくるシンボルツリー」です。

落葉広葉樹は夏になると葉を繁らせて木陰をつくり、光が室内に入らないようにします。そして、冬になると自分自身ハダカになって、太陽光が窓からたっぷり入るのを助けてくれます。
こちらの「雨楽な家」のシンボルツリーはアオダモ。根元から複数の幹が立ち上がる株立ちや、ナチュラルで繊細な樹形が魅力。春の白い小花や秋のやさしい紅葉など季節の移り変わりを楽しめるうえ、成長が遅く剪定の手間が少ないことも、シンボルツリーとしてプラスです。
アオダモは、その弾力性やしなりから木製バットの最高峰として知られ、長年プロ野球で愛用されました。かつてはイチローさんや松井秀喜さんなど多くのトッププロが愛用しましたが、成長に70年以上かかるため、バット材として使える大木が枯渇し、希少で高価な素材となっています。
ちなみに、大谷翔平選手のバットは主にイエローバーチやメープルの木、鈴木誠也選手のバットは主にホワイトアッシュやバーチ、メープルなどの木で作られているとか。硬さとしなりの両立がポイントですって。
こちらの「雨楽な家」はリビングに面したウッドデッキの一角にハナミズキが存在感を見せています。
ハナミズキは北米原産の落葉広葉樹で、春は白やピンクの美しい花、秋は紅葉と可愛らしい赤い実など、
四季折々の姿が楽しめるため、庭木や街路樹として愛されています。
ハナミズキが日本にやって来たのは、1912年(明治45年)に当時の東京市長、尾崎行雄がアメリカのワシントンD.C.に
サクラの苗を3000本贈ったことに対し、1915年(大正4年)にアメリカ側からそのお礼として40本のハナミズキの苗が
東京に贈られたのがきっかけ。この経緯から、ハナミズキの花言葉には「返礼」という意味がつけられているとか。
家を建てるなら、小さい雑木林みたいな庭をつくって草木を育て、四季の移り変わりを楽しみながら、自然と仲よく暮らしたい。豪華な花より、踏まれても耐えて起き上がる野の花がいいですね。
雑木林には「高い木、低い木、下草」が共存し、「常緑樹と落葉樹」が太陽光や雨や土の恵みを分かち合っていますが、小さな庭づくりでも、その組み合わせがポイント。
高い木はシンボルツリー、庭を印象づける大切なアイテムですね。シンボルツリーは「アイストップ」といって、人の視線を引き寄せる役目もあります。
自然の庭づくりでは、シンボルツリーをメインに、ナチュラルテイストの低い木や下草をあしらい、自然石などを組み合わせると楽しさ倍増ですね。






