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2026.04.22

外壁の「色褪せ」の原因と対策

同じ素材の塗料を使っても、色によって色褪せのスピードが異なるのには
明確な科学的理由があります。その最大の要因は「紫外線」です。

塗料には「顔料」という色の成分が含まれていますが、この顔料の化学結合が太陽光の強い紫外線エネルギーによって破壊されることで、色が薄くなったり変わったりする「光劣化」が起こります。特に日当たりの良い南面や西面の外壁は、紫外線を浴びる量が多く、他の面に比べて劣化が進みやすい傾向にあります。
また、紫外線は塗料の樹脂部分も劣化させます。表面が粉っぽくなる「チョーキング現象」が発生すると、その粉が光を乱反射させるため、さらに色が白っぽく褪せて見えてしまうのです。

外壁の色褪せ

 

色選びで注意したい「褪せやすい色」と「強い色」

色褪せのしやすさは、顔料の種類によって決まります。一般的に、鮮やかで目を引く色ほど注意が必要です。
まず、注意が必要なのは「赤、黄色、紫」といった暖色系の鮮やかな色です。これらに使われる有機顔料は、紫外線のエネルギーを吸収しやすく、分子の結合が壊れやすいという特性を持っています。新築時は非常に美しく映えますが、数年も経つと「新築時の鮮やかさがなくなった」と感じやすい色でもあります。
一方で、美しさが長持ちするのは「白、ベージュ、グレー、ブラウン」です。白やアイボリーは紫外線を反射しやすく、成分自体のダメージが蓄積されにくいのが特徴です。また、ブラウン系は土や石などの自然界にある「無機顔料」を主としているため、科学的に非常に安定しており、日光による変色がほとんど起こりません。

外壁の色選び

後悔しないためのアドバイス

「どうしても好きな色で塗りたい」という場合には、以下の2つの対策を検討してみてください。
1つ目は、「高耐候性塗料を選ぶこと」です。ラジカル制御形塗料やフッ素塗料、無機塗料といった最新の塗料は、紫外線による顔料の破壊を抑える技術が詰め込まれています。これらを選ぶことで、褪せやすい色であってもその寿命を大幅に延ばすことが可能です。
2つ目は、「アクセント使いにすること」です。建物全体を鮮やかな色にするのではなく、玄関周りやベランダの一部、あるいは樋(とい)などの付帯部に限定して色を取り入れることで、万が一の色褪せリスクを抑えつつ、個性的なデザインを実現できます。

外壁の色選び

外壁の色選びは、完成した瞬間がゴールではありません。5年後、10年後のお住まいがどのように
街に馴染んでいるかを見据えて選ぶことが、本当の意味での成功といえます。
大切なお住まいの美しさを長く守るために、ぜひこれらの特性を考慮して、理想の色を見つけてください。

 

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