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2024.08.07

軒下の涼風と遊ぶ

風鈴の音とセミの声の二重奏が聞こえてくるような風景ですね。夏の風物詩としては「あさがお市」や「ほおずき市」などがありますが、「風鈴まつり」も各地の神社仏閣で開かれます。

家の軒下などにつり下げて、風で揺れたときの音色を楽しむ釣鐘型の小さな風鈴。金属製や陶製もありますが、ガラス製で色とりどりの絵も楽しめる風鈴が軽やかで涼しげ。つるした短冊に願いを込めて、夜空の星に祈るのもありですね。

軒下の涼風と遊ぶ

 

軒下の涼風と遊ぶ

〝風鈴や 家新しき 木の匂ひ〟 この句は鈴木花簔(はなみの)の作品。大正から昭和前期に活躍した愛知県出身の俳人です。「風が立ち、風鈴が鳴っている。新しく建てた家は、新しい木の匂いがただよっているな」という一句。家を建てた歓びがにじみ出ていますね。

画像は「雨楽な家・爽」のウッドデッキ。深い軒下やバルコニー下の空間を活用して、風鈴をつったり、すだれを掛けたり、グリーンカーテンを育てたり‥‥。いろいろ工夫してみませんか。というわけで、今回のテーマは、「軒下の涼風と遊ぶ」。

 

〝朝顔や つるべとられて もらひ水〟 江戸時代の俳人、加賀の千代女の句です。「朝起きて井戸水を汲みに行くと、釣瓶の縄にあさがおのつるが絡みついて美しい花を咲かせていた。水を汲むためにつるを切ってしまうのは忍びないので、近所から水をもらって間に合わせた」という、心やさしい一句ですね。

軒下の涼風と遊ぶアイテムのひとつに、あさがおがあります。小学生の夏休みの宿題であさがおを育てて観察日記をつけた人も多いはず。つるが支柱をクルクル回りながら、上へドンドン伸びていきます。ひと晩でも伸びるので、早起きしては水やりしながら花を数えて、毎朝の生長を見守るのが楽しみですね。

軒下の涼風と遊ぶ

 

こちらは、あさがおのグリーンカーテンを室内側から見た様子。グリーンカーテンとは、暑さに強いゴーヤなどのつる性植物をネットに絡ませ、シェード風に仕立てたもの。強い日差しが室内に入るのを遮り、室内の温度上昇を抑制。エアコンの使用を抑えてCO2排出量を削減し、地球温暖化防止にも貢献します。

植物は根から水分を吸収して葉から蒸散しますが、水分が蒸発するとき周りの熱を奪うので、葉の温度上昇が抑えられ、ひんやりしています。グリーンカーテンには、この蒸散作用があるので、涼しく感じるわけですね。グリーンカーテンや風鈴で、軒下の涼風と遊びませんか。

軒下の涼風と遊ぶ

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