雨楽な家BLOGBLOG
小さい雑木林みたいな庭で自然と遊ぶ
家を建てるなら、小さい雑木林みたいな庭のある家がいい。豪華な花より、踏まれても耐え忍ぶ野の花がいい。太陽と雨と土から元気をもらい、たくましく育つ雑木がいい。
雑木林には「高い木、低い木、下草」が共存し、「常緑樹と落葉樹」が太陽光や雨の恵みを分かち合っていますが、小さな庭づくりでも、その組み合わせがポイントです。
落葉樹は夏になると葉を繁らせて日陰をつくり、光が室内に入らないようにします。そして、冬になると自分自身ハダカになって、太陽光が窓からたっぷり入るのを助けます。
高木の落葉樹「ヤマボウシ」です。ハナミズキと似ていますが、花びらの先がとがっているのがヤマボウシ。梅雨どきに白い花を咲かせます。
夏から秋にかけて赤く熟したヤマボウシの果実は食べられます。落葉樹は春夏秋冬それぞれ姿を変えて、五感を楽しませてくれますね。
葉っぱが樹木の上のほうに密に付いているので、高い角度から入る夏の直射日光をさえぎってくれて、冬は落葉し私たちに陽ざしを届けてくれます。
背丈の低い常緑の多年草「ツワブキ」です。葉は丸くて、つやがあり、直径20センチほどあります。地下には短いワサビ状の茎が連なり、大きな株になります。
ツワブキの花は秋に株の中心から出て、先端にキクに似た、3センチほどの黄色い花を咲かせます。花の少ない時期に可憐に咲いてくれるのがうれしい。
花だけでなく、葉も変化に富み、日陰でもよく育ちます。繁殖力が強く、雑草も生えにくくなり、一年中楽しめる下草として古くから親しまれています。